...その姿が山入の眞暗な村へは向かず、道の折めを、やゝ袖なゝめに奧の院へ通ふ橋の方へ、あの、道下り奧入りに、揃へて順々に行方も遙かに心細く思はれた、稻塚の數も段々に遠い處へ向つたのである...
泉鏡花 「遺稿」
...安本亀八に弟子入りしたこともある...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...子供らの仲間入りをして遊んで見ようかという気になった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...格天井の一枚をはずして出入り出来るようにしたのも...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...さて我山中に入り場所(ばしよ)よきを見立(みたて)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さだめし小屋は大入り満員だったに相違ないんですわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...超えて昭和七年に入り...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...松林に入り小笹と幹との間から行先を見ると...
永井荷風 「買出し」
...そのひゞきは二人が身中に進み入りて呼びつ応へつするが如し...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...代助は寺(てら)の這入り口(くち)に休んでゐた...
夏目漱石 「それから」
...念入りにひとりずつ叩いて見ましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...耶蘇(ヤソ)教に入りて...
福田英子 「妾の半生涯」
...浄海 お前の切なる願いに感じ入り許してやろうと言いたいところではあるが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...蚊帳へ入りて、日記、十一時なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四時頃うちへかえり、お風呂に入り、それからねて、おひるにお祝いをいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(三人田へ入りかける)段六 (仙太郎の肩を笑ってこずきながら)仙太公...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...始めての原野に入り込んで開発する者は...
柳田國男 「地名の研究」
...わざわざお客の足を入り難くしているのかと疑われるような重い硝子(ガラス)がいつも内と往来をぴたりと立てへだてていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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