...吸ひ込まれるやうに暗い屋根の下へ入つて行つた...
石川啄木 「道」
...先生は、もうその時、別の入口から、外に出ていた...
海野十三 「火星兵団」
...まァこっちへ入り給え」黄色い外套を着た同志は云った...
海野十三 「間諜座事件」
...千早館の真裏に当る山側から塀を越えて構内へ入った...
海野十三 「千早館の迷路」
...こっちでは泣き寝入りのほかはない...
高見順 「いやな感じ」
...暴徒たちが王の居室にまで乱入したが...
太宰治 「津軽」
...綺麗(きれい)な寝室や食堂のある家へ這入ってコックだのボーイを使って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...眼に入るものは夥(おびたゞ)しい土煙と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...入り代わりにまわりの冷たい空気が下から吹き込んで来て...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...舁(か)き入れかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...已に老境に入られてゐるのは致し方もない...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...一七四九年の鎖国以後に入蔵を企図した...
久生十蘭 「新西遊記」
...其時だけは私は公然雪江さんの部屋へ入る権利がある...
二葉亭四迷 「平凡」
...他方では認識論の問題に立ち入らねばならぬこととなるから...
三木清 「歴史哲學」
...最近市内に編入された...
柳宗悦 「和紙十年」
...かくのごとく地名の意味にまで立ち入って家号の由来を吟味すると...
柳田國男 「名字の話」
...在国の一門一家重臣に「入れ札」を求めるわけであるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...能に恐れ入っては――又――能がわからないでは...
夢野久作 「道成寺不見記」
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