...どこも寝入って、寂(しん)として、この二三日めっきり暑さが増したので、中には扉(と)を明けたまま、看護婦が廊下へ雪のような裙(すそ)を出して、戸口に横(よこた)わって眠ったのもあった...
泉鏡花 「婦系図」
...入場券を買っておくれ...
海野十三 「金属人間」
...叔父様が東京に入らしたと聞いただけでもゾッとするのでございます』『しかしね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...壁に掛けてある数行の額縁入りの法律条項らしいものを見上げた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分の赤ランプでトンネルの入り口の赤い灯のまわりを見まわしたのち...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いったい無学と云ってよい男であるからこれはきっと僕等がいろんな入智恵をするのだと思う人があるようだが中々そんな事ではない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...日々夜々に地心へと向うて入って行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...もうオリヴィエにもクリストフにも二度と家へ足を入れさせないと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上京して金沢病院に入院...
長塚節 「長塚節句集」
...お棺みたいなものに湯を入れ...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...入学試験を受けに東京に出たとしか思われなかった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...小學校を卒業すれば引續いて中學校へ這入るのだから...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...奧の一と間に入つて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...露子が松田病院に入院してから一ヶ月は経過した...
原民喜 「淡雪」
...彼が帰つて行くのと入れ違ひにアパートの女が金を受取りに来た...
原民喜 「災厄の日」
...あと十円お石の借金に入れられただけであった...
「小祝の一家」
...この部屋へ入るひとは友達ではごく近い四五人きりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やがて「東京毎夕新聞」の学芸部に入ったのが三十歳頃でしたが...
吉川英治 「親鸞の水脈」
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