...』と背中の児を揺(ゆすぶ)つて...
石川啄木 「鳥影」
...最愛の児(こ)を失い...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...二人の児(こ)の母親で...
泉鏡花 「婦系図」
...いずれも山畠で、男の児は十二、三になれば、夏は一日一度は山畠に出る...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...「何だろうあの女は?」「女優かしら?」「混血児(あいのこ)かしら?」などと云う囁(ささや)きを耳にしながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...青い服を着て坊主頭に豚の尾をたらした小児が羊を繩(なわ)でひいて遊んでいる...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...又は子供を背負つた児娘(こむすめ)までが笊(ざる)や籠や桶(をけ)を持つて濁流の中(うち)に入りつ乱れつ富裕な屋敷の池から流れて来る雑魚(ざこ)を捕へやうと急(あせ)つてゐる有様...
永井荷風 「水 附渡船」
...孤児としてこの子がたどる肉体の道は苦難にみちている...
永井隆 「この子を残して」
...五百メートルで母の股間に胎盤のついた嬰児が見られ...
永井隆 「長崎の鐘」
...おさな児の泣く声...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤児はまぶしさうな眼をぴかりと視開いてゐた...
牧野信一 「二日間のこと」
...換言すれば、年出生と比較した年結婚者数は結婚まで生存する産児の比率を、また両者の差は、嬰児期、独身期に死亡する産児の比率を、正確に表わすであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...小女郎というのは小さな女の児のことである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...心理遺伝なんていう三つ児にでもわかる位...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この時ばかりは混血児お蝶も...
吉川英治 「江戸三国志」
...凡児の泣き声はなおさら凡父の気を弱めていかん...
吉川英治 「三国志」
...そうしてその船の出帆の頃鹿児島にひき返し...
和辻哲郎 「鎖国」
...雲崗の彫刻家のうちに嬰児の美を生かせることに目ざめた人がなかったとは言えぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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