...兎角{とかく}言うことを聞かない子どもたちには、先生も困っています...
...兎角{とかく}気を付けていたつもりでも、思わぬ失敗をしてしまうこともあります...
...兎角{とかく}忙しい毎日でも、自分の時間を大切にしましょう...
...兎角{とかく}悩んでばかりいても、何も解決しません...
...兎角{とかく}食べ過ぎは健康に悪影響を与えるので、注意が必要です...
...兎角の噂が立ちまして...
芥川龍之介 「地獄変」
...兎角下級霊の為めに先手を打たれ勝ちで甚(はなは)だ困る...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...兎角して二人の密議が着々進んで...
石川啄木 「悲しき思出」
...二度目の主筆が兎角竹山を邪魔にし出した時は...
石川啄木 「病院の窓」
...兎角(とかく)事あれかしと待ちかまへてゐる閑人の多い中ですから一々うはさをとり上げてゐては大変ですけれどあんまり馬鹿々々しく吹聴されるといやになつて仕舞ひます...
伊藤野枝 「九州より」
...夫故に子弟たち若い者を戒めて兎角に学校の教課書以外の書物を読んではならぬと厳重に叱りつけて...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...兎角これまでの知事のやらなかつた事を行(や)らうとしてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...………自分は兎角雪子を不憫(ふびん)に思う余り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兎角我国では、検閲官は新聞紙の敵だと云ふ想像が伝播せられてゐる...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...兎角余り高等な教育を受けると余計な所へ顔を出したくなる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...何故なら詩性に乏しい現今は、兎角、あまりに貧弱なモチーフを取上げることから、多くの詩が妙な複雑に堕しがちである...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...これについて兎角の批評は言えぬけれども...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...兎角の評判はありながらも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...性來をとなしき上に我が言ふ事の用ひられねば兎角に物のおもしろからず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...頭腦のいい方は兎角靈魂の存在を忘れ勝でいけないのださうである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...一体人間のしている事は兎角たゆみ勝ちになる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...兎角(とかく)する内に渡邊が帰って...
山下利三郎 「誘拐者」
...兎角(とかく)ポルトガル人に間違へられる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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