...兎にも角にも心の底に強い頼みが出來た...
石川啄木 「鳥影」
...〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜兎にも角にも...
石川啄木 「弓町より」
...兎にも角にも夜明迄に國境を越えて宋の地に入らうとしたのである...
中島敦 「盈虚」
...兎にも角にも早く其の人に會つて腕を比べたいとあせりつつ...
中島敦 「名人傳」
...岸が高いのに水が淺いといふのであるから兎にも角にも川をのぼつて行くことにした...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...そして一時日本財界の王者的な地位まで押上(おしあ)げられ、兎角の評判はありながらも、兎にも角にも、目ざましい成功を遂げた事は、皆様もよく御存じのことと思います...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...兎にも角にも、一つの事件を嗅ぎ出すと、柄の無いところに柄をつけ、半分以上は誰かに対する嫌がらせの記事を、三段でも五段でも捏(でっ)ち上げる特別な腕を持っていたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...板倉屋は清吉兄哥に任せて、ほんの四半刻清川へお顏を貸して下さい――と丁寧に言ふんだぜ」「へエ――」八五郎には何が何やら解りませんが、親分の平次に言ひ付けられた通り、兎にも角にも、もう一度深夜の街へ出て行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも、家の中の空氣の凪(な)ぐのを待つて平次は奉公人達から當らず觸らずの事だけを訊き出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも話の順序を立てさせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも、成瀬屋の家族に對する、お町の感謝と好意には疑ひもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも筋になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...犬畜生だつて、若くて綺麗な娘の血を吸ひ度くなるだらうぢやありませんか」八五郎の論理はしどろもどろですが、兎にも角にも、そんな事も考へられないではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも、後の世の歌麿、清長、豐國にもない、それは不思議な嬌態で、等身大の極彩色の美女が六人、滿身の媚(こび)を傾(かたむ)け、その魅力を鬪はせ、前から後ろからくね/\と觀る者に呼びかけるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎にも角にも大したものですぜ親分」「それだけのものを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兎にも角にも今の女子をして文明普通の常識を得せしめんと欲する者なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...兎にも角にも寺まで行つて見ようといふことになつた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...そして兎にも角にもその山の頂上...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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