...無頼(ぶらい)の放免(はうめん)の姿を像(かたど)りましたり...
芥川龍之介 「地獄変」
...万一「いんへるの」の業火(ごうか)に焼かるる事を免るべし」と...
芥川龍之介 「るしへる」
...勢い多少の昂奮(こうふん)を免れない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...「や、それは御免だ...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...一抹(いちまつ)の寂しさから免れなかった...
高見順 「いやな感じ」
...表題だけ拝見して御免蒙(こうむ)った...
辰野隆 「愛書癖」
...それはカントと雖も免れることの出来なかった歴史的制限の外の何物でもない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...彼が免れていたと思ってはいけない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...以前のことは知らないが、今こうして一代の名士となっている以上、愛嬌の程度までの心安立てならいいが、あんまり深入りしてはいけない、一旦は驚きのあまり、打解けてみても、物の頭(かしら)となっている人には、立てるだけは立ててやらなければ嘘だという世間学が、お角を急にしおらしい女にして、「では、今日は、これから山王様へ御参詣を致しますから、これで御免蒙ります、あんまり思いがけないところでお珍しくお行会い申しましたものですから、ついつい失礼な口を利(き)いてしまいました、取るに足らない、たしなみのない人間のことですから、御免下さいませ...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯んな変な騒ぎのおつき合ひは御免ですものね...
牧野信一 「馬車の歌」
...文学豈(あに)独り階級あるを免れ得んや(略)画においては本画と浮世画...
正岡子規 「人々に答ふ」
...「苗字帯刀御免」というのは...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...「ともすれば時勢の旋渦中に巻き込まれようとして纔(わずか)に免れ」「辺務を談ぜないということを書いて二階に張り出し」たりした安井息軒の生きかたをそのままに眺めている鴎外の眼も...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...免許の士が向ってもまず敵し難いなあ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...御免状とお手形だけならば只今にもお眼に……」「ああイヤイヤ...
夢野久作 「斬られたさに」
...それでもダンダンと毒に免疫(なれ)て来ると見えて...
夢野久作 「近世快人伝」
...放免どもはいつか...
吉川英治 「私本太平記」
...火を免れることは出来なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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