...かなり思ひ切つて小乗的なものであつたと言はれることを免れ得ないであらう...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...本当になんでもなくって放免されるならそれもよし...
大杉栄 「日本脱出記」
...富者は経を転じて罪を免る...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...会堂の牧師になる事を私が御免蒙ったので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「そんな乾杯は御免を蒙りましょう」とヴェリチャーニノフはグラスを下に置いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...新免無二斎とも称していたが...
直木三十五 「巌流島」
...免るべからざる弱さもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...通行御免天下晴れての空地である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「御免」「ドーレ」破れた障子を開けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ぢや、御免よ、チューブどん!」さう言つて、ぐつと帽子を目深くかぶると、彼は戸外(そと)へ出て行つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...赦免の勅書を火中に投ぜられたが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...客観的に見てゆくと相対的であることを免れないにしても...
三木清 「哲学入門」
...亡人に代って勝四郎を免(ゆる)すことを以てした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...僕は……人を殺しました」「あはははははは」と志免警視は又も制服を反(そ)りかえらして笑い出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...松平忠房の花押(かきはん)を据えた仇討の免状であった...
吉川英治 「剣難女難」
...おあがりなされ」「御免を」と...
吉川英治 「親鸞」
...蜘蛛六は翌日、放免になった...
吉川英治 「茶漬三略」
...「御免」といったかと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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