...況(いわん)や怪しげな天使なぞの彫刻の下は真平(まっぴら)御免だ...
芥川龍之介 「上海游記」
...而(しか)して表玄関の受附には明治の初年に海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安(さがじゅあん)が控えていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...たしか去年の今日は巣鴨を放免になった日だったね...
大杉栄 「獄中消息」
...臆病者の責は免れると思つた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...中村屋も同じ運命を免れなかったに違いない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...速断たるを免れず...
高木敏雄 「比較神話学」
...懲(こ)らしめのために一時免官せしめられたことなどもあった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...現にこの鴎にしたって、どうやら何かの象徴らしいけれど、ご免なさい、わたしわからないの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...そのうち御気色をうかがって御勅免を申請うということを語られた...
中里介山 「法然行伝」
...小判で百枚」「百兩が千兩でも俺は御免蒙(かうむ)るよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬一殺しとわかつても自分は免(のが)れる氣だつた」「太てえ野郎ですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...空誓文(からせいもん)は御免だと笑ひながらさつ/\と立つて階段(はしご)を下りるに...
樋口一葉 「にごりえ」
...よしや神様はお免(ゆるし)なさるとしても...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...新任第一捜査課長志免友衛(しめともえ)警視...
夢野久作 「暗黒公使」
...御免なさい」と少年は率直に頭を下げた...
夢野久作 「暗黒公使」
...その交換条件ならこっちから御免を蒙りましょう...
夢野久作 「爆弾太平記」
...清洲を出る折、そちに預けおいた数珠(じゅず)をこれへ」「お数珠ですか」藤八郎は、主君のそれを、もし乱軍の中で、落しでもしてはならないと、重責を感じて持っていたらしく、旗風呂敷にくるんで、鎧の上から斜めに掛けて、固く背負いこんでいたが、その結び目を解いて取り出すとすぐ、「御免」と、馬上の信長へ捧げた...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長の簡単な免許状を得るために巨額の金を献じていたからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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