...克明に帽子を脱いでお辞儀をしたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...そして一字づつ克明に壜の文字を読んでゐたが暫くすると...
薄田泣菫 「茶話」
...克明に括り紐を継ぎ合せて...
薄田泣菫 「茶話」
...京都の目星(めぼ)しい靴屋の名前を一々克明に書き取つて...
薄田泣菫 「茶話」
...背の高さと美男ぶりと『陽気な振る舞い』を克明に書いていますよ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...しかもひとたびそれらすべての根拠のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それはとにかく「四時」「九時」と時刻を克明に書いている所に何となく自分の頭にある子規という人が出ているような気がする...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...克明に講義したものが...
戸坂潤 「読書法」
...克明に名前を書き入れたのを見せながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(取消し屋の綾之助)といわれるほど克明に...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...これもまだ克明に目に残っている...
原民喜 「永遠のみどり」
...一人ずつ克明に訪問して歩いた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...克明にノートするふりをしていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...略号を克明に並べ立てて...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...克明に書いていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...克明に死線の方へ近寄っていた...
横光利一 「花園の思想」
...山商人に引っ張りまわされて克明に視て歩いたところで...
吉川英治 「新書太閤記」
...山河から道路や宿駅や社寺の所在など、ずいぶん克明に、一部は出来かけている...
吉川英治 「源頼朝」
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