...克彦はわざと足首のベルトを解く方にまわり...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...克彦さえ、その演戯力にはあきれ返るほどであった...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...電燈がとりつけてある腕金(うでがね)の根もとですよ」克彦もあけみも...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...「今回の事件に際し身を挺して克く防衛の任務を尽し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...その支持によって挙国主義に反対する政党を克服すべく努力するのが当然である...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...極端なる克己のうちに生きている聖者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この度の旅行は末弟の克家を随行せしめていたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三宅克巳氏著(ちよ)の「少(せう)年寫眞術(しやしんじゆつ)」なる一書を手に入れたのだ...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...克巳(かつみ)までがいっしょに...
新美南吉 「いぼ」
...それ故最後に罪そのもの時そのもの從つて死そのものが完全に克服されねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...ああ、哥薩克、お前は破滅に向つて突進してゆくのだ!……小銃が轟然と鳴り響いて、魔法使の姿は山の後ろへ隠れた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それは克己と申すものですわ……ねえ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...克己と求道のやむにやまれないものが...
吉川英治 「折々の記」
...欲望のために克己する樂しみも少くなる...
吉川英治 「折々の記」
...達觀と人生に克つた皮肉を小説にしたらと思ふんですな...
吉川英治 「折々の記」
...古人もいっている――善人が邦(くに)を治めるには百年を期して良く残(ざん)に克(か)ち殺(さつ)を去って為(な)す――と...
吉川英治 「三国志」
...まず克(よ)く民を持つ――そのことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...今の修行の辛さと朝夕闘っている」「艱苦(かんく)に克(か)ったすぐ後には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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