...あの人は後先考えない人だから、失敗が多い...
...これは「言問團子」の命名が先考花城翁による縁故からで...
心猿 「桜もち」
...わたしは最後に先考(せんこう)の書斎になっていた離れの一間(ひとま)の杉戸を開けて見た...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...余が先考の來青閣集を贈らる...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...されど先考の忌日なればさすがに賤妓と戯るゝ心も出でず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先考揮毫扇面十余...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...階前の蝋梅一株を雑司ヶ谷先考の墓畔に移植す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先考の詩集来青閣集五百部ほど残りたるを取りまとめて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先考の写真遺墨のたぐひをも借受けて陳列したしと語らる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...飯田町(いいだまち)三丁目黐(もち)の木坂(ざか)下(した)向側の先考如苞翁(じょほうおう)の家から毎日のように一番町なるわたしの家へ遊びに来た...
永井荷風 「梅雨晴」
...予の生れし頃(明治十二年なり)先考(せんこう)は十畳の居間に椅子(いす)卓子(テーブル)を据(す)ゑ...
永井荷風 「洋服論」
...或年の夏先考に伴はれ入谷(いりや)の里に朝顔見ての帰り道...
永井荷風 「洋服論」
...余屡(しば/\)先考の詩稿を反復すれども詠吟いまだ一首としてこの花に及べるものを見ず...
永井荷風 「来青花」
...われ茉莉(まつり)素馨(そけい)の花と而してこの来青花に対すれば必(かならず)先考日夜愛読せし所の中華の詩歌楽府(がくふ)艶史の類(たぐひ)を想起せずんばあらざるなり...
永井荷風 「来青花」
...金剛寺坂の中腹には夜ごとわが先考(せんこう)の肩揉(も)みに来りし久斎(きゅうさい)とよぶ按摩(あんま)住みたり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...先考(せんこう)館舎を捐(す)てられし後は...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...某(それがし)つらつら先考御当家に奉仕(つかえたてまつり)候(そろ)てより以来の事を思うに...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...須崎町弘福寺(こうふくじ)にある先考の墓に詣でた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...三斎は先考(せんこう)のために一寺を豊前(ぶぜん)に建立して...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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