...あの人は後先考えない人だから、失敗が多い...
...正午新生社青山氏來り余が先考の詩集西遊記を得たりとて此を贈らる...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...又先考の世を去りし牛込餘丁町の家も皆灰となりしが如し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...王一亭先考所蔵の畫幅の中一亭王震が蘆雁の図は余の愛玩して措かざるものなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...来青閣に隠れ住みて先考遺愛の書画を友として...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...開き見れば先考の徃年上海より携へ帰られし陶器文房具の類なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先考の詩集来青閣集五百部ほど残りたるを取りまとめて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...午後雑司谷に徃き先考の墓を拝す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...飯田町(いいだまち)三丁目黐(もち)の木坂(ざか)下(した)向側の先考如苞翁(じょほうおう)の家から毎日のように一番町なるわたしの家へ遊びに来た...
永井荷風 「梅雨晴」
...予の生れし頃(明治十二年なり)先考(せんこう)は十畳の居間に椅子(いす)卓子(テーブル)を据(す)ゑ...
永井荷風 「洋服論」
...余屡(しば/\)先考の詩稿を反復すれども詠吟いまだ一首としてこの花に及べるものを見ず...
永井荷風 「来青花」
...われ茉莉(まつり)素馨(そけい)の花と而してこの来青花に対すれば必(かならず)先考日夜愛読せし所の中華の詩歌楽府(がくふ)艶史の類(たぐひ)を想起せずんばあらざるなり...
永井荷風 「来青花」
...先考の深く中華の文物を憬慕(けいぼ)せらるゝや...
永井荷風 「来青花」
...昌谷逝き、先考も亦逝き、今や存するものは唯松田君あるのみに候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慈母の口から先考(せんこう)の平生(へいぜい)を聞くことを得たのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「御先考様の記事中...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...田口某君と称する彼の先考は実に数学者なりしなり...
山路愛山 「明治文学史」
...いま一人は小川先生とは肌の違った村岡先生(村岡応東画伯の先考)...
山本笑月 「明治世相百話」
...後先考えず懐中電灯を点けっぱなしにしたので...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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