...先立ち登る死出の山...
巌谷小波 「こがね丸」
...彼女は段々と入り込んで宴会などのある場合には先立ちになって何かと指図をしていたそうです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...「女(をみな)の先立ち言ひしに因りてふさはず...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その汽車に或は後(おく)れ或は先立ち...
高浜虚子 「丸の内」
...車臺に乘るは戰鬪の勇士並びに駕御の伴、騎士は先立ち、其後に無數の歩兵隨ひて、パトロクロスの屍(なきがら)を同僚まなかに擔ひ行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...変化に先立ちてこれが備(そなえ)をなさざれば遣繰身上(やりくりしんしょう)いかでか質の流を止めんや...
永井荷風 「桑中喜語」
...西洋近代思潮は昔日の如くわれを昂奮刺※せしむるに先立ちて徒(いたずら)に現在のわれを嫌悪(けんお)せしめ絶望せしむ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...春日長次郎……柳川一蝶斎の一座で先立ちして来た男だと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに先立ちまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...抵抗その他計測しうる量に関する研究が先立ち...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...おまけに爪先立ちまでして見たのですが...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...袖を撫(なで)ておはなしをなさっていた面影が先立ちます...
長谷川時雨 「大塚楠緒子」
...五月八日の開所式に先立ち...
久生十蘭 「海豹島」
...口(くち)※(きき)て人に先立ち...
福沢諭吉 「女大学評論」
......
三好達治 「山果集」
...然(しか)るところ寛永十八年妙解院殿存じ寄(よ)らざる御病気にて、御父上に先立ち、御逝去(せいきょ)遊ばされ、肥後守殿の御代と相成り候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...或る時は刑吏先立ちて罪人生きながらえたり(セネカ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...狭き書斎に陳(の)べたる十鉢(とはち)の朝顔の花は早くも我に先立ちて※(ねつ)を感じ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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