例文・使い方一覧でみる「先様」の意味
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...反（かえ）って先様（さきさま）の御腹立ちを煽（あお）る事になるかも知れますまい...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...先様では一日も早くといふから...
石川啄木 「天鵞絨」
...先様の奥様は淡白（きさく）な人で...
石川啄木 「天鵞絨」
...先様が御婦人である場合などには...
岩野泡鳴 「猫八」
...またせいぜい勉強して先様のお間に合わすということも平常の同情に報ずる道であって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...珍らしいのは先様のことだ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...先様（さきさま）で来いとおっしゃってもこっちで御遠慮しなければなりません...
夏目漱石 「行人」
...先様じゃア屁（へ）とも思召（おぼしめ）さない」「イヤ決してそう言う訳じゃア有りませんが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...予が一疋の蝶に針さす間に先様から鼠に粉（ふんさい）され...
南方熊楠 「十二支考」
...先様でお思い付になったらしいのです」今までほんの座興的に話していた日下部は...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...ただ先様に僕等に書かそうと言う気が無いだけさ...
三好十郎 「好日」
...先様で相手にしません...
三好十郎 「好日」
...「何さ、先様でも、上がって行けの泊って行けのと、しきりに袖を止められましたが、こんな所へ、ひとりで残しておいたお前のことが心配でな...
吉川英治 「江戸三国志」
...殿の思いのたけは先様へおつたえおきました...
吉川英治 「私本太平記」
...先様（さきさま）を殿と敬（うやま）って...
吉川英治 「新書太閤記」
...先様でチラと俺たちの方を流し目にして行かれただけだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...けれど、先様は先様で、ひとかどの理由を並べ「こっちこそ、追っかけても見えないので、先の組が、へんな方向へ突っ走ったのじゃないかと、心配した程だ」と強硬である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...行くつもりだが……先様（さきさま）は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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