...御先棒を回す習慣は福岡県で見られる...
...御先棒を回して新年を祝うことがある...
...御先棒を回す祭りが近くで行われる予定です...
...御先棒を回すのが上手な人は立派だ...
...先棒自身には見えない...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...正義だの潔癖だのと言い出して子供たちのお先棒をかついで...
太宰治 「新ハムレット」
...私どもの旅行には必ずこれを駕籠の先棒へともしたものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...我々の先棒となっている安直先生をつかまえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...待ちやがれ」先棒は漸(ようや)く起き上がりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お先棒の三次か?」平次にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...己れが承知だ先棒は振らあ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...松井が先棒となり毎朝早くからレッスンをやってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「山ノ宿へ着きましたが、――」と、先棒が言った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「旦那さま、お約束のところまで――」と、先棒が、汗をぬぐって、いいかけたとき、突然、天水桶の間から、ぬっと魔物のように現れて、ふところに、右手を――恐らく、匕首(あいくち)の柄(つか)をつかみしめているのであろう――つかつかと、かごに歩み寄った長崎屋――その、髷(まげ)がゆがみ、鬢(びん)はみだれ胸元もあらわなすがたに、びっくりして、かごかきが――「わりゃあ、何だ? 気ちげえか――」息杖を取りなおすひまもない――キラリと、白く、冷たく光る短い刃が、鼻先きにつき出されたので、「わああッ!」と、後、先、そろって、大の男が、しかもからだ中、文身(がまん)を散らしているのが、一どきに、五間も飛び退いてしまう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...果して、かなたから、空かごをさし合って、どこぞで、一ぱいきこしめして、一ぱい機嫌らしいかごかきどもが、来かかったのが、「おッ!美女(たぼ)が、犬に追われているらしいぜ――」と、先棒が、いって、足を止めると、「なに、美女が犬に――おッ、なるほど――犬だって、美女は好きだあな」と、答えて、「おい、ねえさん、駆けちゃあ駄目だ、逃げちゃあ駄目だ! どこまでも追っかける...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...先棒、犬を散らしてやろうぜ」空かごを投げ出して、後棒が、息杖をふりかざして、飛んで来て、「しッ! しッ! 畜生! なぐるぞ! ぶち殺すぞ!」と、三、四匹の、野良犬を追ッぱらって、立ちすくんだ浪路に目をつけて、「ところで、ねえさん、この夜更けに、おひろいじゃあ、犬も跟(つ)きやすぜ――どこまでか知れねえがおやすくめえりやしょう、おのんなせえな」と、言うところを、先棒も近づいて、「犬を散らして上げた御礼というのじゃあねえが、どうだ、安く、御乗んなすって――」「まあ、穿(はき)ものもなにもねえじゃあありませんか――」と、後棒...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「はい、のせて、貰いましょう」一五「おい、ねえさんが、乗ってくださるとよ」と、先棒、「どちらまででござんすね?」垂れを下ろそうとしながら訊く...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...山ノ宿とやらまで――」「へえ――」先棒が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのいぶせき軒下(のきした)に、かごが、とんと下りて、「おまちどおさん」後棒、先棒、ぎょろりとした目を見交して、冷たく笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「あれは高利貸しのお先棒じゃない...
山本周五郎 「季節のない街」
...すると上機嫌で先棒を担いでいた湊屋の若い奴が向う鉢巻で長持唄を歌い始めた...
夢野久作 「近世快人伝」
...そのひとつでも汝らの主人が雍のお先棒に使われているということがわかるではないか」と...
吉川英治 「三国志」
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