...御先棒を回す習慣は福岡県で見られる...
...御先棒を回して新年を祝うことがある...
...御先棒を回す祭りが近くで行われる予定です...
...御先棒を回すのが上手な人は立派だ...
...ちょうど一つの駕籠(かご)をかつぐ先棒と後棒の関係に似ている...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...正義だの潔癖だのと言い出して子供たちのお先棒をかついで...
太宰治 「新ハムレット」
...電鉄の先棒となって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一方先棒(さきぼう)の村内有力者某々等をして頗る猛烈に運動せしむると共に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私どもの旅行には必ずこれを駕籠の先棒へともしたものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...不良な道樂者のお先棒だつた...
南部修太郎 「死の接吻」
...お先棒の三次でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お先棒の三次か?」平次にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...己れが承知だ先棒は振らあ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あなたをお先棒に使ってみたってたいして役に立ちそうもないと思われますがねえ」先生は...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...あなたを大統領暗殺のお先棒に使うつもりだったのですね...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...さればらくだと思いて拾いたる願人(がんにん)坊主が、やがて、かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ、先棒の紙屑屋、振り返りて、『喧嘩するなイ』とたしなめるなぞ、三代目にはなき型にて、むらく創案にや、前人の踏襲にや、とまれ、自然なる錯覚ぶりが、げにや無類の諧謔(かいぎゃく)なりけり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「して、お客ッてえのは?」「さあ、ねえさん、出なせえったら――」と、後棒――さては、悪い雲助に、かどわかされた――と今更、思い知った浪路、逃れるにも逃れるすべもなく、かごの中に、小さく身をそぼめ、しっかと、細い手で、枠につかまっている、その白い手を、つかもうとして、「さあ、こんな寒いところにいねえで、うちの中へおはいんなせえよ――な、わるいようにはしねえんだ――ねえさん――出なせえよ」「後棒、何を、やにッこいことをいっているんだ!」と、先棒が、これに手荒く、ズカズカと寄って来て、「これ、娘、出ろッたら出るんだ!夜(よる)よ中、町中を、気ちげえ見てえななりで、ほっつきあるいているから、折角、ここまで連れて来てやったんじゃあねえか? あッたけえ、火の側に寄せてやろうというんじゃあねえか? 出ろ! 山ノ宿も、糞もあるものか?」後棒が、猫撫で声で、「さあ、兄貴が、あんなにおこるじゃあねえか――騒いで見たってここは、こんな田ん圃中、どうなるもんだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すると上機嫌で先棒を担いでいた湊屋の若い奴が向う鉢巻で長持唄を歌い始めた...
夢野久作 「近世快人伝」
...梅をお先棒にした座員の一同が犇々(ひしひし)と立ちかかっている様子だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...法達なんぞのお先棒になって...
吉川英治 「江戸三国志」
...ああいふ盲動やお先棒を青年は擔がずに濟んでゐたらうと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...お先棒には飛び出さんものだ...
吉川英治 「松のや露八」
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