...ふととまどいを感じたが落着く先があるので私の心は案外軽かった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...いやまだ少し話の先があるのですよ...
海野十三 「三角形の恐怖」
...証拠の手斧「話はまだその先があるんだよ...
海野十三 「地球発狂事件」
...目立ち易い異国人の一隊がどこへ立退く先があるだろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...落ちつく先があるのかないのか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どこまで尋ねていってみても際限もなく先の先があるのを言ったのでありまして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...「先には先がある」というだけの事であって...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...先があるのか知ら」「どうやら...
外村繁 「日を愛しむ」
...まだ先があるんだからな...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...この年下の者の未来が小さな子供である自分の未来よりもはるかに先があるように思っている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どれほど行先があるか知れぬおのれの命を...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...だが、それで人間の精神の働きは終りませんから、何か先がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「生れ落ちて三十六年もゐる家から何處に落ちつく先があるといふのだ...
室生犀星 「命」
...せいぜい故郷には次兄の養家先がある程度...
柳田国男 「故郷七十年」
...頼って行った先がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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