...長火鉢(ながひばち)の向かい座にどっかとあぐらをかいた...
有島武郎 「或る女」
...どさりとまた胡坐(あぐら)になる...
泉鏡花 「婦系図」
...いつも前はだけの胡坐(あぐら)の膝(ひざ)へ...
泉鏡花 「海異記」
...その上に殿様が裸のまゝ胡坐(あぐら)を掻いてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...ガラスのホヤのついている蝋燭立(ろうそくたて)を二つ許(ばか)り並べた真中に床の前に胡坐(あぐら)をかいて...
高村光太郎 「回想録」
...ここが思案のしどころと座敷のまん中に大あぐらをかいてみたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お隣りのベッドに泰然とあぐらをかいて爪楊子(つまようじ)を使いながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...大縞(おほしま)の褞袍(どてら)を着た五十ばかりの中老漢(ちゆうおやぢ)が趺坐(あぐら)をかいて坐つて居るので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...新吉は火鉢の前に胡坐(あぐら)をかいて...
徳田秋声 「新世帯」
...冷静な態度で、元の座に戻って、あぐらをかき、ジンのグラスを取り上げた...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...布団の上へ胡坐(あぐら)をかいたまま...
夏目漱石 「坑夫」
...その晩は平気で囲炉裏(いろり)の側(そば)に胡坐(あぐら)をかいていた...
夏目漱石 「坑夫」
...疊(たゝみ)迄(まで)熱(あつ)くなつた座敷(ざしき)の眞中(まんなか)へ胡坐(あぐら)を掻(か)いて...
夏目漱石 「門」
...人の前で胡坐(あぐら)をかいて呑みたいだろうと云わないばかりに...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おれは今詰手を考えているんだ」平次は冷たい火鉢の前にあぐらをかくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...窓の方を向いて窮屈に胡座(あぐら)をくんでいた脚を下駄の上におろしながら...
宮本百合子 「北へ行く」
...あぐらをくんだままのものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...盥(たらい)の中にあぐらをくみ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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