...「翁凡兆(ぼんてう)に告て曰...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...こういう吉凶の前兆は必ず事実となって現われるもので避けることは不可能であるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...十月の紫の日の勝鬨(かちどき)は敗惨の中に兆(きざ)していたではないか...
今村恒夫 「プチロフ工場」
...そんな悪い前兆(ぜんちょう)にもとんじゃくなしに...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...雲雀よりうへにやすらふ山路かな(ばせを翁)木曽の栃うき世の人の土産かな(凡兆隠人)今日の道が此旅の第一だと思ふ...
種田山頭火 「旅日記」
...この頭の働きの領土の広さと自由な滑脱性とに関して芭蕉と対蹠的(アンチポーダル)の位置にいたのはおそらく凡兆のごとき人であったろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...爛熟し尽せる江戸文明の漸く廃頽期(はいたいき)に向はんとする前兆を示すものならずや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...吉兆の瞬間に鐘を鳴らせば...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...嫌な占兆に支配されている子供たちだから...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...凶饉の接近の前兆として...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彗星は凶兆ではなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最もよく似た精神病の兆候である...
柳田国男 「山の人生」
...早くもその忌(い)まわしい遺伝病の前兆が...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...江馬兆策が居るんですか...
夢野久作 「二重心臓」
...それが六波羅滅亡の兆(きざ)しと一しょに...
吉川英治 「私本太平記」
...将来天下人(てんかびと)の兆瑞(ちょうずい)がお見えあそばすということ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どうやら暴風(しけ)の兆(きざし)がみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...敗色が兆(きざ)したら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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