...凶兆(きょうちょう)のように彼を脅(おびやか)したからである...
芥川龍之介 「忠義」
...「ああ! 兆候に気づいてるゥ?」「わかりすぎるほどに...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...大いに衰微の兆候を現ぜしはいかん...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...お家万歳の兆(きざし)と有難く存ずる次第でありますが……」と...
薄田泣菫 「茶話」
...猿簑の凡兆の句には一つの駄句もない...
太宰治 「天狗」
...私ははじめてわざわいの兆しを見たのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...英国銀行に積みあがった数兆ポンドは利率二・五パーセント...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...唯すんだことを予言するだけのものなのだ!(c)人はすでに成りし事柄にいくばくの註釈を加えて以て前兆となすなり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々がそこにもたらした荒廃をその前兆であるとした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに早くも「茶」の堕落が兆(きざ)したともいえる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...秋熟の善悪を察するに果して兆のごとしと...
柳田國男 「地名の研究」
...最もよく似た精神病の兆候である...
柳田国男 「山の人生」
...なにやら悪い前兆のように感じて...
山本周五郎 「花も刀も」
...荊州の亡兆ここに起り...
吉川英治 「三国志」
...そんな兆(きざ)しは...
吉川英治 「私本太平記」
...これも何やら吉兆(きっちょう)でござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...この宇宙幾万年、太陽の周(まわ)りには、億兆の星が、行儀よくめぐっていて、かりそめにもその法則をみだすことはありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...兆二郎の姿はどこかへ消えてしまう...
吉川英治 「増長天王」
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