...また学問も充分にしていないから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...稼ぐという道は若い時から苦労をしているから充分に知っている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して...
寺田寅彦 「天災と国防」
...例証さえも充分に挙げる余裕がなかったことを残念に思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...五連発だけは充分に利くのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで道庵軍は充分に勝ち誇って水鉄砲を納めることになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...充分にこいつらを見くびりながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あぶないという予感は充分にあったと思うが...
中里介山 「大菩薩峠」
...此所(ここ)が大切な所で充分に説明しなければいけないんですが...
夏目漱石 「無題」
...それまでに、わたしたちは、充分に見た...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...念のために私自ら走り廻って充分に調査致しますと...
久生十蘭 「魔都」
...空氣無きときは毎日三度の食餌を充分に喰ふとも片時も生活て居る事は出來ぬものにて...
福澤諭吉 「養生の心得」
...それが治療の実感を充分には与えてくれないのは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...喉を充分に湿らしてから手を伸ばして煙草を一本つまみあげた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...その苦痛の大きさは充分に認められなければならぬ点です...
山本周五郎 「新潮記」
...その惧(おそ)れは充分にあるが...
山本周五郎 「風流太平記」
...起つ機会を充分にうかがうべし――という意見である...
吉川英治 「三国志」
...然し、責任はまだ、充分にある...
吉川英治 「夏虫行燈」
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