...充分に発揮せしめざるべからず...
石川啄木 「閑天地」
...そういう機械るいは充分に点検をしていくことになっていますから...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...如何に働いても生活に必要な衣食さへも充分に獲られぬ無数の極貧者とを生ずるに至る...
丘浅次郎 「人類の将来」
...造作を仕直(しなお)し充分に手入れを致しましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...という意味はその成立の根柢を充分に反省することなくしてただ成立した或る成果だけをそのまま尤もなものとして見出し...
戸坂潤 「科学方法論」
...充分に健康を回復してから再挙されるやうにとスタンレーは切に勧めました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...この変化に対する予期と準備が充分にあった...
夏目漱石 「道草」
...縛れば縛れる證據(しようこ)は充分にありながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...充分におあらためくださいまし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しかるにその結果たる不充分にして...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかし扉の上にまだ充分に讀めるやうにAsile de nuitと記されてあつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...その時分から貧乏をしはじめて思う事が充分に出来なかった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...不思議だがまだどこでもこれを充分に試みたことがない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...腰を充分に入れて...
山本周五郎 「風流太平記」
...寒さも充分に防げるようである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...海路毛利方から新鋭の武器兵糧も充分に籠め入れてあっただけに...
吉川英治 「黒田如水」
...おれどもへまず充分に分けるべきを」「さはなくて...
吉川英治 「私本太平記」
...このうえ充分に用意して行かれよと...
吉川英治 「新書太閤記」
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