...ダンテが雄篇にも猶我心を充たすに足らざるところあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その胃嚢を充たすに...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...やっと食堂の片隅に椅子を見出してそこで空腹を充たす...
高浜虚子 「丸の内」
...三つの條件(じやうけん)を充たす地には大部落(だいぶらく)存(そん)せしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...人類の住するところを挙げて人類の需用を充たすの供給地となすにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...主観的な意欲が客観的な条件を充たすのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして此の必要を充たすものは正に初めに指摘しておいた通り...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...――処でこういう要求を充たすものが...
戸坂潤 「読書法」
...「お延どうかしたのかい」こう云った叔父は無言の空虚を充たすために...
夏目漱石 「明暗」
...その空虚を充たすために個人主義が這入ってくるのは理の当然と申すよりほかに仕方がないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...わが永遠の耳目を充たすであらうことを誰が否定し得ようか...
波多野精一 「時と永遠」
...臣が畢生(ひっせい)の望はこれを充たすになお余りありというべし...
穂積陳重 「法窓夜話」
...其十斤だけの分量は修飾慾か又は雑慾の部に入りて其分量の総数を充たすべし...
正岡子規 「読書弁」
...当時の美術学校の生徒の如きは余らの要求を充たす能はず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...凶年の不足を充たすべき国内消費以上に出ずる剰余を得るにあることを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...信濃川の水はいかに多くてもあれだけの広い低地を充たすには足らない...
柳田國男 「地名の研究」
...何の躊躇(ちゅうちょ)もなくそれを充たすことができるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...身のとろけるような艶な境地にすべての肉の欲を充たす人がうらやまれている時...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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