...その胃嚢を充たすに...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...お前一個の慾望を充たすために...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...およそ人というものはすべて不足はある……物というものはどうしても空所を充たすもので...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...それが洋画家の足りないところを充たすことが出来さうだといふことになつた...
田中貢太郎 「青い紐」
...他のあらゆる物體を排する如くに空間を充たすところの性質を有するもの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
... 210親を離れて足早き野犬の口を充たすべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人類の住するところを挙げて人類の需用を充たすの供給地となすにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そして此の必要を充たすものは正に初めに指摘しておいた通り...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...文学的に充たすものが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――処でこういう要求を充たすものが...
戸坂潤 「読書法」
...萬能を誇り純粹客體以外何ものの存在をも認めぬといふやうな狂氣じみた幻覺に耽らぬ以上――かくの如き幻覺が若し事實として存在したならばそれは文字通りの狂氣であらうが――哲學はそれの志向を充たすために客體の世界において存在の區分と選擇とを行はねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...死亡による空席を出生が不断に充たす傾向があるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...先天的後天的の欲求を充たすと同時に疑いもなく精神を修め人格を高める便宜品及び愉楽品を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...われわれの生を充たすプログラムの一つとしての演劇が大事なだけだ」と言うような事をしゃべった...
三好十郎 「冒した者」
...彼自らの優雅な趣をもって我々の心を充たすから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この哀詩に先づ充たすべき缺陷あらば...
横瀬夜雨 「花守」
...なお次の小さい室は銀で二度充たすことになった...
和辻哲郎 「鎖国」
...そうして私の心を充たす豊かな「生(いのち)」...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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