...大塊は恐らく人間の望を充たす為に造られたものであつた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...到底彼の鋭利(えいり)直截(ちょくさい)なる研究的良心を充たすに足りなくなったのであった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...ダンテが雄篇にも猶我心を充たすに足らざるところあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...日頃の渇望を充たすのであるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...三つの條件(じやうけん)を充たす地には大部落(だいぶらく)存(そん)せしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...汝今こそ充たすべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...主観的な意欲が客観的な条件を充たすのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...衝動は欲望を充たすことによって快を得る...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その室内者の胃の腑(ふ)を充たす悩みだけの時間であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お延どうかしたのかい」こう云った叔父は無言の空虚を充たすために...
夏目漱石 「明暗」
...そうしてもう一人の男が英語教師の空位を充たす事になりました...
夏目漱石 「私の個人主義」
...愛の共同の對手としてそれは正に必要條件を充たす如く見える...
波多野精一 「時と永遠」
...わが永遠の耳目を充たすであらうことを誰が否定し得ようか...
波多野精一 「時と永遠」
...一つの思出だけで後半生を充たすに足りるような精神上の出来事にも出逢わず...
堀辰雄 「菜穂子」
...是等は一は其性質により(性質とは遺伝を重とし教育にもよるべし)二は其習慣により(習慣とは不適当なる文字なれども幼児より外部即ち四囲の境遇又は自然の薫陶などにて習慣となりたるなり)三は其境遇による(此境遇とは其慾を充たすべき方法の備はり居ると然らざるなり...
正岡子規 「読書弁」
...自国の必要を充たすであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...家に帰って空腹を充たすと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...なお次の小さい室は銀で二度充たすことになった...
和辻哲郎 「鎖国」
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