...ダンテが雄篇にも猶我心を充たすに足らざるところあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人間の欲望を充たすためには...
海野十三 「地球要塞」
...他のあらゆる物体を排するごとくに空間を充たすところの性質を有するもの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...汝今こそ充たすべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又もしその度が無限小であるならば反発力は最小の空間と雖も充たすことは出来ない筈である...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...社会の思想的真空を充たすべき最も通俗的な卑俗な内容が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この空虚を充たす何よりもの好材料ではないか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その室内者の胃の腑(ふ)を充たす悩みだけの時間であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夢で自由に充たすことができる上に...
萩原朔太郎 「夢」
...萬能を誇り純粹客體以外何ものの存在をも認めぬといふやうな狂氣じみた幻覺に耽らぬ以上――かくの如き幻覺が若し事實として存在したならばそれは文字通りの狂氣であらうが――哲學はそれの志向を充たすために客體の世界において存在の區分と選擇とを行はねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...凶年の不足を充たすべき国内消費以上に出ずる剰余を得るにあることを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...先天的後天的の欲求を充たすと同時に疑いもなく精神を修め人格を高める便宜品及び愉楽品を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...都市や工場を充たす大きな原因は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この理想を充たすためには...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...充分充たす力があるからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ちやうど潮が次第々々に高くなつて來てあらゆる物を充たすやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...とにかく現代人の要求を充たすに足りる新生面の開拓の努力は喜ぶべきことである...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...なお次の小さい室は銀で二度充たすことになった...
和辻哲郎 「鎖国」
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