...お前の窖(あなぐら)や火食房(ラアダア)を充たす為にも...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...お前一個の慾望を充たすために...
海野十三 「未来の地下戦車長」
... 210親を離れて足早き野犬の口を充たすべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...近くにある別の料理屋で辛(から)うじて食慾だけは充たすことができたが...
徳田秋声 「町の踊り場」
...衝動は欲望を充たすことによって快を得る...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして此の必要を充たすものは正に初めに指摘しておいた通り...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...従って又所謂生産技術の内に技能を編成して考えようとする常識的要求をも之で以て充たすことが出来るのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...真に心の渇(かわ)きを充たすべき...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...わが永遠の耳目を充たすであらうことを誰が否定し得ようか...
波多野精一 「時と永遠」
...是等は一は其性質により(性質とは遺伝を重とし教育にもよるべし)二は其習慣により(習慣とは不適当なる文字なれども幼児より外部即ち四囲の境遇又は自然の薫陶などにて習慣となりたるなり)三は其境遇による(此境遇とは其慾を充たすべき方法の備はり居ると然らざるなり...
正岡子規 「読書弁」
...当時の美術学校の生徒の如きは余らの要求を充たす能はず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...死亡による空席を出生が不断に充たす傾向があるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...満足は何であるといえば覚悟の範囲を充たすという事です...
村井弦斎 「食道楽」
...そこいら中にある小説はこの要求を充たすに足りない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...十分彼らの心情を充たすに足る大事業であるためであり...
和辻哲郎 「院展遠望」
...殿堂内を幽玄な光で充たすことになる...
和辻哲郎 「鎖国」
...なお次の小さい室は銀で二度充たすことになった...
和辻哲郎 「鎖国」
...何の躊躇(ちゅうちょ)もなくそれを充たすことができるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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