...到底彼の鋭利(えいり)直截(ちょくさい)なる研究的良心を充たすに足りなくなったのであった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...空気を充たす杉と茶の香...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...然(しか)るに野心を充たすための計画は浮んで来ても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...みなおのおの肉慾の充たすべきものあればこそ然(しか)るなれと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...而も彼の恋情を充たすのには...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一(ひとつ)は福を他は難を*充たす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又もしその度が無限小であるならば反発力は最小の空間と雖も充たすことは出来ない筈である...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...思想的エーヤポケットを充たすエーテル的サブスタンスの見本としてのシェストーフ的なものが問題だったのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...臣が畢生(ひっせい)の望はこれを充たすになお余りありというべし...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その羊肉のみで当分腹を充たすに足る時は人児は無益に殺されず...
南方熊楠 「十二支考」
...信濃川の水はいかに多くてもあれだけの広い低地を充たすには足らない...
柳田國男 「地名の研究」
...肥料を加へてまた滿面に水を充たす...
吉江喬松 「山岳美觀」
...時を充たすやうにするために膨らまされ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...けれどそのことが直ちに現実の自分の幸福を充たすことであるかのように思ったら大きな誤算を生むであろう...
吉川英治 「文化の日」
...とにかく現代人の要求を充たすに足りる新生面の開拓の努力は喜ぶべきことである...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...殿堂内を幽玄な光で充たすことになる...
和辻哲郎 「鎖国」
...自分のうけた感動を隅々(すみずみ)まで充たすことはできない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...芸術はかくして吾人の渇仰を充たすべきものである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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