...お馨(けい)さんの兄者人(あにじゃひと)からである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...兄者人(あにじゃひと)もさぞ悶々としているだろうに...
吉川英治 「私本太平記」
...兄者人へ近づいては」「鎌倉どのの御直命で...
吉川英治 「私本太平記」
...「兄者人(あにじゃひと)――」と...
吉川英治 「私本太平記」
...直義は兄者人の弟です...
吉川英治 「私本太平記」
...この長年へ告げていなかったのか」「郷党へも兄者人へも...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐ兄者人へお目にかけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「兄者人、これにおられましたか」安政が来て、その芝地へひざまずくと、「おう、舎弟か」と、玄蕃はちょっと横目に見た...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お……おう……四郎か」「高綱です」「弟」「兄者人」ふたつの体は...
吉川英治 「親鸞」
...兄者人が、お好きな方なら」「兄者人も、御決意なのでございましょうが」「うすうすは、将頼兄から、聞いていました...
吉川英治 「平の将門」
...相手があると聞けば、私たちも、兄者人を、失恋の人にはさせられません...
吉川英治 「平の将門」
...扶や隆へ、うまく、いいわけのつくように、翁が、考えた通りの手段を、兄者人が、さっそく、実行しておしまいになれば、それまでの事でしょう」「いや、おれの惧れるのは、それから先だ...
吉川英治 「平の将門」
...――ところで、兄者人...
吉川英治 「平の将門」
...兄者人っ」「弟っ...
吉川英治 「平の将門」
...兄者人からして、お気を挫いたんでは、士気はどうなりましょう」「だが、見ろ...
吉川英治 「平の将門」
...兄者人(あにじゃひと)っ」春もまだ浅い関ヶ原あたりの道をぽつねんと歩きながら...
吉川英治 「源頼朝」
...思わず晩(おそ)うなってしまった」定綱は、用事の多い夕方の怠りを、気にかけている風だったが、盛綱は、「兄者人、兄者人」と、呼びかけて、「どうせもう宵のご用はすんだ頃...
吉川英治 「源頼朝」
...――兄者人、休んで行きましょう」と云いながら、もう鞍からとび降りていた...
吉川英治 「源頼朝」
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