...ところでホヲリの命が兄君ホデリの命に...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...れいの相模次郎朝時さまも御兄君の匠作泰時さまに背負はれてその場に参りまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...御病身の兄君陛下の御名代(みょうだい)を承る身...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...川島の兄君(にいさん)なんか少尉だもの...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...川島の兄君(にいさん)が」と叫びつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...兄君の門出の前に自らを励まして...
牧野信一 「青白き公園」
...戦争に行つたぎり便りのない兄君の御身の上を憂ひてゐたサラミヤ姫の御許迄駆けて行きました...
牧野信一 「青白き公園」
...さうして私はこれから姫様の御命令をうけたまはつて御兄君の御情況を見聞いたすべく...
牧野信一 「青白き公園」
...藤壺の宮の兄君の子であるがためにその人に似ているのであろうと思うといっそう心の惹(ひ)かれるのを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...直系の兄君がお二人も御健在である以上...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「兄君もやはり心では妹が可愛いんですね...
吉川英治 「三国志」
...その衆評はみな暗に兄君たるあなたの才徳を晦(くろ)うするものではありませんか」「でも...
吉川英治 「三国志」
...吉光の前も、日野の兄君も、余りに愛しすぎるから」十露と、虫の音ばかりである...
吉川英治 「親鸞」
...六条の兄君のところへ...
吉川英治 「親鸞」
...兄君の植髪(うえがみ)の御像(みぞう)をながめてばかりおりました」「大きゅうなられたのう」「兄上も」「このとおり...
吉川英治 「親鸞」
...あたらぬように」「兄君っ……」涙でいっぱいになった弟の眼を見ると...
吉川英治 「親鸞」
...「兄君――」思わず尋有は叫んでしまった...
吉川英治 「親鸞」
...「兄君でございますか」――と...
吉川英治 「源頼朝」
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