...その妹の下照る姫が兄君のお名前を顯そうと思つて歌つた歌は...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...何にも御存知なき兄君陛下の御名誉のため...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...御病身の兄君陛下の御名代(みょうだい)を承る身...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今自分が思つてゐることを兄君に云ふことの出来ない...
牧野信一 「青白き公園」
...先生は止むを得ず二人の兄君に手紙を書いて援助を乞うた...
武者金吉 「地震なまず」
...藤壺の宮の兄君の子であるがためにその人に似ているのであろうと思うといっそう心の惹(ひ)かれるのを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兄君の兵部卿の宮とか中宮大夫などが参殿し...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...致仕の大臣も大事がっていた娘を、兄君で、また太子でおありになる方にお上げしようとはしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十一月十五日斜陽の兄君みえる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...兄君の孫策(そんさく)...
吉川英治 「三国志」
...お兄君をしのいでお継ぎになるなど...
吉川英治 「三国志」
...いやおん兄君の御出馬とお聞きあれば...
吉川英治 「私本太平記」
...兄君信長の許へ帰るこころはないと……綿々(めんめん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...師の僧正の血を分けた兄君であることは...
吉川英治 「親鸞」
...この夜更けに入って――」「兄君……」とだけで...
吉川英治 「親鸞」
...その兄君の実頼も...
吉川英治 「平の将門」
...襁褓(むつき)の中より父(ちち)兄弟(はらから)にわかれ、七ツの頃、母の手からもぎ去られ、ようやく、兄君とも会って、平家を討ったと思うも束(つか)の間、兄たる御方から兵をさし向けらるるとは」「そのお心が、どうして、鎌倉へは通じないものでしょうか...
吉川英治 「日本名婦伝」
...兄君のお顔を拝したいのです...
吉川英治 「源頼朝」
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