...王立協会の幹事は元通りファラデーに俸給も払い...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...元通りそれを置き直した...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...大半は海綿でほとんど元通りだ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...引裂かれた黒布を元通り顔の前に垂れると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼は暫く死骸の上にかがみ込んで、しらべていたが、蘇生(そせい)の心配がないと分ったのか、身体を括った細引を解いて、椅子とテーブルの足場によじ昇り、細引を天井へ隠し、今降りて来た穴に、元通り板をはめ、さて、不要になった椅子、テーブルは元の場所へ戻し、注意深く、犯罪の跡を消してしまった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かれらは申しあわせたように一も二もなく元通り貧乏でいる方がよいといった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...職人の手間賃(てまちん)も元通りである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手早く元通りに包んでいる...
林不忘 「安重根」
...やっぱり元通りに愛してくれた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...こちらは坑口を元通りに始末しなければならないのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...それでも感心に障子は元通りに締めておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...死んでもいつかまた元通りの人間が出来上って来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...またぱっと元通りに明るくするかと思うと...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...元通り所領安堵してやっていただきますよう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...元通りに『仲好く』〔日本語〕暮しませう...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...部屋を元通りにした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...すっかり元通りになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...難なく元通りに棚は吊られた...
正岡容 「圓太郎馬車」
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