...その元気のない容子が...
芥川龍之介 「妖婆」
...元気のない哀れな車夫が思い出される...
伊藤左千夫 「浜菊」
...元気のない真青な顔を見るといとしそうに...
伊藤野枝 「わがまま」
...潮垂(しおた)れ返った元気のない声で...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...博士はすこぶる元気のない声で答えた...
海野十三 「海底大陸」
...運転手はまだ元気のないようすで...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...急に元気のない調子で...
大阪圭吉 「死の快走船」
...足下が何となく元気のないように見えたが...
大杉栄 「獄中消息」
...余計陰欝な元気のない顔になつてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...一方ヴォローヂャは、元気のない、蜂(はち)にさされたような、むくんだ顔つきで、ゆううつそうに部屋の中を行ったり来たりしているばかりで、何ひとつ食べなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「少年たち」
...元気のない婚礼は思ってもいやだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「そんな元気のないことではだめ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いつになく元気のない金五郎を見て...
火野葦平 「花と龍」
...そして、がやがやと賑やかだったのに、いま残っているのは、七八人、それも、元気のない顔で、誰も口をきかない...
火野葦平 「花と龍」
...すっかり元気のない顔になっていました...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...一緒の汽車で来た外人たちは睡眠の不足で元気のない顔つきだった...
横光利一 「旅愁」
...矢代は彼女の元気のない手もとを見ていて...
横光利一 「旅愁」
...元気のない蛾次郎(がじろう)の顔(かお)がチラと見えた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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