...その元気のない容子が...
芥川龍之介 「妖婆」
...他の隊員が元気のないことをいった...
海野十三 「大空魔艦」
...余計陰欝な元気のない顔になつてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...実行もした元気のない塩田カジョーと知り合ったのです...
太宰治 「虚構の春」
...一方ヴォローヂャは、元気のない、蜂(はち)にさされたような、むくんだ顔つきで、ゆううつそうに部屋の中を行ったり来たりしているばかりで、何ひとつ食べなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「少年たち」
...不承不承に生長しているように見える一般的な傾向――諦めて枯れてしまおうとする元気のない気風...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...元気のない繊細な顔つきをし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぼんやりした元気のない様子で寝床に横たわってる女房のそばへ行き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...元気のない彼女も防寨(ぼうさい)の手助けをしたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...カラクリの爺は眼のくさった元気のない男で...
永井荷風 「伝通院」
...七十元気のない顔をして宅(うち)へ帰って来た彼の様子がすぐ細君の注意を惹(ひ)いた...
夏目漱石 「道草」
...そして、がやがやと賑やかだったのに、いま残っているのは、七八人、それも、元気のない顔で、誰も口をきかない...
火野葦平 「花と龍」
...すっかり元気のない顔になっていました...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...「何だ元気のない...
牧野信一 「初夏」
...女は女で何をするにも元気のない顔をしていた...
室生犀星 「童子」
...元気のない日々を送った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...元気のないようすで客の執持(とりもち)をしていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...両名とも元気のない顔をそろえて何事だ」任峻は...
吉川英治 「三国志」
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