...如何にも元気のない顔をして居る...
伊藤左千夫 「浜菊」
...元気のない声で署長に挨拶をした...
海野十三 「人間灰」
...余計陰欝な元気のない顔になつてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...私は皆さん方にとってどちらが幾分かの慰めであるかどうかは知りません」それからウォルター氏は元気のない慈悲深い態度でもう一度微笑した...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...元気のない白楊の葉の落ち尽した枝の中に聞える溜息も...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...不承不承に生長しているように見える一般的な傾向――諦めて枯れてしまおうとする元気のない気風...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ぼんやりした元気のない様子で寝床に横たわってる女房のそばへ行き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...カラクリの爺は眼のくさった元気のない男で...
永井荷風 「伝通院」
...黒は元気のない歩きつきをして道庵の方を見るのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ややもすれば眠りに落つるような元気のないものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かいただけませんか?」セエラは元気のない声で訊ねました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...すっかり元気のない顔になっていました...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...さていつも元気のないかおで何から何まで厭になってしまったのさ...
室生犀星 「童子」
...元気のないようすで客の執持(とりもち)をしていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...一緒の汽車で来た外人たちは睡眠の不足で元気のない顔つきだった...
横光利一 「旅愁」
...矢代は彼女の元気のない手もとを見ていて...
横光利一 「旅愁」
...こんな元気のないことは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...憔悴した元気のない顔をして「英ちゃん...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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