...「成程(なるほど)」と云う元気さえ起らなかった...
芥川龍之介 「疑惑」
...そこにはいっている夕刊を出して見ようと云う元気さえ起らなかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...はち切れるような元気さをもって...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...唸り声を出す元気さえありません...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...顔をあげる元気さえありません...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...」おふじは老婆の元気さに驚いた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...長吉(ちやうきち)はもう此(こ)れ以上果敢(はかな)いとか悲しいとか思ふ元気さへなくなつて...
永井荷風 「すみだ川」
...今はその元気さえありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな具合な元気さでゐられる時代(とき)ではないのです...
中原中也 「酒場にて(定稿)」
...笑い顔で帽子をつまみあげられた元気さに...
長谷川時雨 「古い暦」
...なかなか元気さうな人です...
原民喜 「書簡」
...久し振りにみんなの元気さうな姿を見て嬉しく思ひました...
原民喜 「書簡」
...戻つて来た甥は思つたより元気さうだつた...
原民喜 「星のわななき」
...漸く痛みも去つたらしく奴は事の他元気さうに尻尾を振つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...わが国植物学界の権威として知られている元帝大講師理学博士牧野富太郎氏は今板橋区東大泉五五七のこんもり茂った森にある研究室で八十五歳の高齢も吹きとべといった元気さで植物の研究を続けている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...王さまは食べる元気さえない...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...気づくようなお元気さでございました...
室生犀星 「玉章」
...地球の元気さはドウダ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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