...「成程(なるほど)」と云う元気さえ起らなかった...
芥川龍之介 「疑惑」
...そこにはいっている夕刊を出して見ようと云う元気さえ起らなかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...そこにはいつてゐる夕刊を出して見ようと云ふ元気さへ起らなかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...ものをいう元気さえなかった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...唸り声を出す元気さえありません...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...うって変った元気さで...
田中英光 「箱根の山」
...」おふじは老婆の元気さに驚いた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...長吉(ちやうきち)はもう此(こ)れ以上果敢(はかな)いとか悲しいとか思ふ元気さへなくなつて...
永井荷風 「すみだ川」
...極力これを排斥して思うところを決行しようという元気さえ出て来たような心持になった...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...今はその元気さえありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな具合な元気さでゐられる時代(とき)ではないのです...
中原中也 「酒場にて」
...あんな具合な元気さでゐられる時代(とき)ではないのです...
中原中也 「酒場にて(定稿)」
...笑い顔で帽子をつまみあげられた元気さに...
長谷川時雨 「古い暦」
...和木さんを訪ねたら二人とも頗る元気さうだつた...
原民喜 「書簡」
...戻つて来た甥は思つたより元気さうだつた...
原民喜 「星のわななき」
...なかなか元気さうなので...
堀辰雄 「炉辺」
...王さまは食べる元気さえない...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...気づくようなお元気さでございました...
室生犀星 「玉章」
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