...そこにはいっている夕刊を出して見ようと云う元気さえ起らなかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...折角のつけ元気さえ...
芥川龍之介 「妖婆」
...はち切れるような元気さをもって...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...今日はそれを言う元気さえなかった...
相馬泰三 「六月」
...彼女はその凶悪な魅力を感じてしかも抵抗する元気さえなかったことも幾度であったろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...粗暴な元気さで大声に調子を取って吟じ出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...長吉(ちやうきち)はもう此(こ)れ以上果敢(はかな)いとか悲しいとか思ふ元気さへなくなつて...
永井荷風 「すみだ川」
...一寸眼の悪いひととは思へないほど元気さうだつた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...血管を少女のような元気さと華(はな)やかさとで駆け回るように感じられた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その後元気さうな姿を見かけたといふことであつた...
原民喜 「廃墟から」
...上を向いて空を仰ぐ元気さえなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...なかなか元気さうなので...
堀辰雄 「炉辺」
...漸く痛みも去つたらしく奴は事の他元気さうに尻尾を振つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...わが国植物学界の権威として知られている元帝大講師理学博士牧野富太郎氏は今板橋区東大泉五五七のこんもり茂った森にある研究室で八十五歳の高齢も吹きとべといった元気さで植物の研究を続けている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...わたしにその元気さえあるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...零下十何度の殺人的寒気の中に汗がニジム程の元気さで腕一パイに立働く事が出来た...
夢野久作 「戦場」
...地球の元気さはドウダ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この大テーブルから離れる元気さえなくなった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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