例文・使い方一覧でみる「元の」の意味

...やっぱり清元の出語（でがたり）がありそうだ... やっぱり清元の出語がありそうだの読み方
泉鏡花「婦系図」

...元の居間へ戻って来た... 元の居間へ戻って来たの読み方
海野十三「大使館の始末機関」

...それよりも一つ上の次元の世界のことはわからないわけですものね...
海野十三「四次元漂流」

...柄杓のついてゐる湯元の湯壺にも... 柄杓のついてゐる湯元の湯壺にもの読み方
田山録弥「父親」

...元の人間の姿になつたのがうれしくて... 元の人間の姿になつたのがうれしくての読み方
豊島与志雄「悪魔の宝」

...それから久しぶりの彼の支那服の襟元の刺繍を眺めた... それから久しぶりの彼の支那服の襟元の刺繍を眺めたの読み方
豊島与志雄「秦の出発」

...あたかも好（よ）し宝暦過ぎて明和改元の翌年浮世絵板刻の技術は鈴木春信並に板木師金六（はんぎしきんろく）の手によりて肉筆画に異ならざる完全なる彩色摺（さいしきずり）の法を工夫（くふう）し得たり... あたかも好し宝暦過ぎて明和改元の翌年浮世絵板刻の技術は鈴木春信並に板木師金六の手によりて肉筆画に異ならざる完全なる彩色摺の法を工夫し得たりの読み方
永井荷風「江戸芸術論」

...元の軍隊は皆自分の船に帰って行った... 元の軍隊は皆自分の船に帰って行ったの読み方
中谷宇吉郎「雑記」

...相手も「ええ休養です」と答えたなり元のとおり湯槽（ゆぶね）の側に突伏（つっぷ）していた... 相手も「ええ休養です」と答えたなり元のとおり湯槽の側に突伏していたの読み方
夏目漱石「彼岸過迄」

...又元の姿で來るとは思はれない... 又元の姿で來るとは思はれないの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...元の縁側へ帰って来たのです... 元の縁側へ帰って来たのですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...十三丁目と背中合せの箪笥町で清元の師匠をはじめたんです... 十三丁目と背中合せの箪笥町で清元の師匠をはじめたんですの読み方
久生十蘭「平賀源内捕物帳」

...殆ど元のとおりですが... 殆ど元のとおりですがの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...それならば今の御寮（ごりょん）さんは……今の斬られた娘の継母どんの元の素性は……」「……ヘイ... それならば今の御寮さんは……今の斬られた娘の継母どんの元の素性は……」「……ヘイの読み方
夢野久作「狂歌師赤猪口兵衛」

...養父家元の真似でなく... 養父家元の真似でなくの読み方
夢野久作「能とは何か」

...元のほうへ走って行った... 元のほうへ走って行ったの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...自分の足元の方を... 自分の足元の方をの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...一気に単なる次元の一つにまで縮小されたという... 一気に単なる次元の一つにまで縮小されたというの読み方
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「時間からの影」

「元の」の書き方・書き順