...むぐむぐ頬張っていた士族兀(はげ)の胡麻塩(ごましお)で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...錫杖の頭を並べたような兀々(こつこつ)した巉岩が数多(あまた)競い立っている...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...突兀として高い哉...
大町桂月 「妙義山の五日」
...それほど突兀(とっこつ)たる姿をしていないだろうという事は...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...蜀山(しょくさん)を兀(は)がした阿房宮が楚人(そびと)の一炬(いっきょ)に灰になる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...向ひて高低ある石突兀として頗る惱む...
長塚節 「草津行」
...彼らが貴重なる十年二十年を挙(あ)げて故紙堆裏(こしたいり)に兀々(こつこつ)たるは...
夏目漱石 「野分」
...兀々(こつ/\)として月日(つきひ)を送(おく)らねばならぬかと思(おもふ)に...
一葉女史 「ゆく雲」
...吉はふふんと言つてあの兀頭(はげあたま)には惜しい物だ...
樋口一葉 「わかれ道」
...突兀たる岩山を背にした雪のように輝く白堊の大宮殿と仏殿と僧院の大群落が...
久生十蘭 「新西遊記」
...「長崎絵」の加比丹(カピタン)のような面をした突兀(とっこつ)たる人物が一種蹣跚(まんさん)たる足どりで入って来て...
久生十蘭 「魔都」
...真名古は痩せた肩を突兀と聳かしながら...
久生十蘭 「魔都」
...一人は今様おはつとか称(とな)える突兀(とっこつ)たる大丸髷...
二葉亭四迷 「浮雲」
...兀坐(ごつざ)瞑目(めいもく)して天上の理想界を画(えが)き出すも可なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...これもこの一例だけでは余り突兀(とっこつ)としていて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そして彼の戟先(ほこさき)から逃げ走ったので、兀突骨は、「今こそ」と、拍車を加えて、追いかけにかかった...
吉川英治 「三国志」
...突兀(とっこつ)とひとり聳(そび)えていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...この沢の窪(くぼ)から突兀(とっこつ)と空に黒く見えている山の肩を振り仰いだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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