...突兀(とっこつ)たる氏の風采の中に...
芥川龍之介 「小杉未醒氏」
......
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...肌の斑兀(まだらはげ)の様子なんざ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...この小兀(すこはげ)を見せるのが辛かったよ...
泉鏡花 「歌行燈」
...兀(は)げた紺足袋(こんたび)を穿(は)いて居(ゐ)ます...
泉鏡太郎 「艶書」
...兀々(こつこつ)とした大磧...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...又はその前白根の突兀たる頂邊に夕月の輝きそめる宵...
近松秋江 「箱根の山々」
...元箱根の上の方に突兀としてローマンチックな情景を點出してゐた双子山も段々近づくにつれて...
近松秋江 「箱根の山々」
...あるいは修業のほか余事なく学窓に兀坐(ごつざ)する青年の書生もその机上に微睡を催すときには...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...実にかくの如く突兀・奇峭にして...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...向ひて高低ある石突兀として頗る惱む...
長塚節 「草津行」
...黒い羽毛の兀鷹(はげたか)などのように...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...今まで兀山(はげやま)ばっかり見て居た目には...
正岡子規 「病」
...頭はスツカリ兀(はげ)て了ツて...
三島霜川 「解剖室」
...兀(もつと)も周三は近頃(ちかごろ)恐(おそ)ろしい藝術的(げいじゆつてき)頬悶(ほんもん)に陥(おちい)ツて...
三島霜川 「平民の娘」
...今ではあまりにも突兀(とっこつ)なものになっているからである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...兀突骨(ごつとつこつ)もみずから指揮に立って...
吉川英治 「三国志」
...そしてここからも見える眼の前の――突兀(とっこつ)とした岩山の中腹までかかって行くと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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