...彼の態度は儼然としていた...
...儼然たる存在感を放つ彼女に、周りの人々は敬意を払った...
...儼然とした静けさが漂う部屋に、ほんのりとした香りが流れていた...
...彼の言葉には、儼然とした自信が感じられた...
...彼は儼然とした表情で、静かに私を見つめていた...
...我魘夢の儼然として動(うごか)すべからざる事實なるを認めざることを得ざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その代り受話器の中から儼然(げんぜん)たる号令が聞えてきた...
海野十三 「流線間諜」
...お婆さんの儼然たる態度に圧倒されて...
太宰治 「お伽草紙」
...これはもう疑ひを容れぬ儼然たる事実のやうに私には思はれる...
太宰治 「お伽草紙」
...一つとして手がかりの無い儼然(げんぜん)たる絶壁に面して立った気持で...
太宰治 「花吹雪」
...將軍さはれ儼然と誡め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...活動写真に関係する男女の芸人に対しても今日の僕はさして嫌悪の情を催さず儼然として局外中立の態度を保つことができるようになっている...
永井荷風 「申訳」
...儼然(げんぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...儼然と並んでゐるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秀(ひいで)た眉(まゆ)に儼然(きっ)とした眼付で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...儼然(きッ)と容(かたち)を改めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...儼然として次の如く奏してその職を辞した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...儼然として立派に存立しおるを...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...しかし儼然(げんぜん)たる態度は依然として崩さないまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...儼然(げんぜん)と姿勢を正して私を凝視し返した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...駅員は儼然として...
吉川英治 「くせ」
...儼然とそれを奉じる念慮(ねんりょ)も伺われているではござらぬか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼は儼然(げんぜん)としている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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