...ヨブ再びその面を三友に向けて儼然(げんぜん)として言う汝ら「もし我らいかに彼を攻めんか」と言い...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...床の上には丸い鉄扉(てっぴ)が儼然(げんぜん)と閉じていて...
海野十三 「流線間諜」
...素(も)と人間には儼然として侵すべからざる権利が存在するもので...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...儼(げん)としてそれ客のごとく...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...將軍さはれ儼然と誡め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人間の前には儼然として理想が控えています...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...一の儼然として出來上つたものがあると致しまして...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其二)」
...その「おいのり」の済むまで自分も儼然としてそのところに立ち尽すのを例としました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに対して儼然と答へた時の長老の姿...
長與善郎 「青銅の基督」
...現在の我が天地を蔽(おほ)ひ尽して儼存(げんそん)してゐるといふ確実な事実である...
夏目漱石 「点頭録」
...そこに儼たる実力が伴っているからであって...
藤島武二 「画室の言葉」
...その法律の儼然として未だ廃せられざるものがあったから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...正しく研究室に於ける儼かな科学者の姿だ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...昔はなか/\儼しかつたもので...
正岡容 「下谷練塀小路」
...儼然(げんぜん)と姿勢を正して私を凝視し返した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...飛行機の飛びつくす隈々(くまぐま)に儼然(げんぜん)とコビリ付き...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一個の偉丈夫が儼然と立っていて...
吉川英治 「三国志」
...総じてここの家中には一種特別な家風が儼(げん)としてあるやに感じられる...
吉川英治 「新書太閤記」
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