...ただ一筋に儼守(げんしゅ)するのみである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...儼正アルピニズムの立場から見れば...
石川欣一 「山を思う」
...司令塔の上に儼然と立ちつづけています...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...儼(げん)として負販(ふはん)の如く...
田中貢太郎 「続黄梁」
...そこには儼として焼酎一本!食事中にひよつこりと清丸さん来訪...
種田山頭火 「行乞記」
...象山儼然(げんぜん)として曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...人間の前には儼然として理想が控えています...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...筆叢は常に左右を離ことなかれ中にも筆叢は書の中の寶書也學者これを讀ば知識十倍すべし支那にては明の中世、揚愼、陸儼等より以來、史通、文心雕龍二書を愛好する學者多くなり、最近、張之洞の軒語等に至るまで、史學、文學の門徑として之を推稱したれども、我邦にて之に注意したる學者は幾んど之なきに、敬首和上のかくも此二書を推稱せるは、以て其の讀書眼の卓拔なるを見るべし...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...和尚として儼乎(げんこ)たる処置を取ることでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...――つまりそれがちやんと儼存してゐる事で宇宙の大体の平衡と秩序とが保たれて...
長與善郎 「青銅の基督」
...儼然(きッ)と容(かたち)を改めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ともかくもそのものが儼然とハッキリ出ている以上は...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...儼然として一媼のごときなり...
南方熊楠 「十二支考」
...逃げかかる処を馬が止め検すればこれも立派な男子の証拠儼然たり...
南方熊楠 「十二支考」
...……しかもその証拠は儼(げん)として動かす事が出来ない...
夢野久作 「暗黒公使」
...この心理は無視し笑殺し難き儼然たる事實である...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一個の偉丈夫が儼然と立っていて...
吉川英治 「三国志」
...その思ひ出は商人の僕の中にも儼存してゐる...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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