...優麗なる響きは微塵(みじん)もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...豊醇優麗(ほうじゅんゆうれい)を極めるのがモーツァルトの音楽の特色であると言ってもよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...優麗に過ぎてやや物足りない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...第一楽章の幽婉(ゆうえん)さと第二楽章の優麗さに続いて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「交響的練習曲(作品一三)」は一つの主題と九つの変奏曲と一つの終曲から成る幽玄な曲でこの優麗さを私は愛する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...レコードはドイツにおける初演のクーレンカンプ(テレフンケン二三六五三―六)と、アメリカにおける初演のメニューイン(ビクターJD一五一四―七S)とが入っているが、こればかりは、正直で優麗で、打ち込んだ気持のクーレンカンプに同情が持たれる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「交響変奏曲」はピアノと管弦楽との優麗な合奏曲である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ティボー(ヴァイオリン)の品位と優麗さに及ぶものは一つもない(八一七五―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...やむを得ずんばウィーン・フィルハーモニック管弦団を指揮した優麗なワルター指揮(コロムビアJS二六―三〇)を採るべきであろうか...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わけてもカサルスの演奏する「チェロ協奏曲=変ロ長調」は曲の古朴優麗(こぼくゆうれい)な美しさと...
野村胡堂 「楽聖物語」
...象の背へと移る起伏の優麗さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...温雅優麗な貴公子を父として...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...ウェルハーヴェンの詩は優麗典雅で...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...豊富優麗で芸術にかなった絵はとうてい企ておよばないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども言葉の優麗に力をそそいでいる著者のものは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼(かれ)が優麗なルウヴル宮やトロカデロの劇場を映すのに対して...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...吉林は満洲の京都であると云ふ案内記の言葉のやうに、山水の優麗な、風俗と建築の古雅な所であるが、木材其他の経済都市として活気のある事は京都と違つた別の土地である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その筆蹟なども優麗で見事である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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