...生活上の優者だと考えた...
芥川龍之介 「仙人」
...合理的に無理なくその強化が進展し得るものが優者たる資格を得る事となるであろう...
石原莞爾 「戦争史大観」
...始めから自分達が優者である如く威張り散らすのである...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...優者獨占して食ふ...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...すなわち優者の生存...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...かくすれば代々優者のみが生き残るゆえ...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...自然淘汰をとどめて優者も劣者も同様に生存繁殖せしめたならば...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...其時の最優者を忽ち亡ぼすべきほどの力を有するものが現はれやうとは容易に信ぜられぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...優者の進歩の速度は始めには目ざましいように早い...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...勝を得て優者たるもの其許に彼女並びに一切の財寶を獲て歸るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...世界は優者の舞台なり伯の老て益々壮んなるは顧ふに之れが為のみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それに乗じて優者らしく振舞っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...墓掘り人は優者らしい微笑を浮かべながら言い進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そういう國が優者となって地球上に殘るのは...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...半分は優者で半分は劣者であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼がひとり姉の夫たるこの人にだけ優者になり得たという誇りは...
夏目漱石 「道草」
...吾人が今認めて優者とする民族に対する謬見――甚だしき謬見より生ず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...優者が弱者に自己の弱点を思わせておくいとまを与えておく眼であった...
吉川英治 「私本太平記」
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