...優者であると云う事が...
芥川龍之介 「仙人」
...空中戦の優者が戦争の運命を左右し...
石原莞爾 「最終戦争論」
...優者は存し、劣者は亡ぶ...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...劣者の道の谷底の漸近線までの部分は優者の道の倒影に似ている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...優者に対して――例えばナポレオンの如き偉人に対して――何等の拘束力をも持つものでない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...劣者に君臨する優者の矜持的な愛だった...
豊島与志雄 「同感」
...暴君として或は優者として動物に臨むことは...
豊島与志雄 「同感」
...墓掘り人は優者らしい微笑を浮かべながら言い進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...生き物のすべてがもつ・優者に対する本能的な畏敬(いけい)...
中島敦 「悟浄歎異」
...半分は優者で半分は劣者であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それでも金力を離れた他(た)の方面において自分が優者であるという自覚が絶えず彼の心に往来する間は幸福であった...
夏目漱石 「道草」
...いつでも継子の優者であった...
夏目漱石 「明暗」
...閑散な時間に曲折した波瀾(はらん)を与えるために必要な優者の特権だと解釈しているらしかった...
夏目漱石 「明暗」
...お延は戦かわない先にもう優者であった...
夏目漱石 「明暗」
...津田はたしかに優者であった...
夏目漱石 「明暗」
...6780弱者が倒れて、優者が進む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...此処(ここ)へ出入(でい)りする人人(ひとびと)は男も女も皆選ばれて来た優者(いうしや)の風(ふう)があり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...優者が弱者に自己の弱点を思わせておくいとまを与えておく眼であった...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索