...春先きの長雨を償うように雨は一滴も降らなかった...
有島武郎 「カインの末裔」
...以て今日の遺憾を償うことあるべし...
石河幹明 「福翁自伝」
...それを投じたからといって果して収支償うかどうかが疑問である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この罪過を償う方法として...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...そして私に於てはその安らかさが寂しさを償うて余りあり...
種田山頭火 「行乞記」
...英国人民が得るところははたして失うところを償うに足るや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...などを償うものででもあるかのように! ところでもしそういう焦慮が今もなお僕の頭を悩ましてるとしたら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罪悪を償う頭を tronche(クリスマス用の薪)と呼んでいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何をもっても償うことが出来ないのだ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それは現実のカターニアに対する私の失望を十分に償うに足りるものだった...
野上豊一郎 「エトナ」
...利潤と労賃との率の減少を償うには足らないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...蘭軒は魚(うを)の価を償うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――損をしたら原田家が償う...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それに父の犯した罪を償うのはあんたに対する義務です...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...いささか前の罪を償うことができるように存じられます...
吉川英治 「三国志」
...そしてその落度を償うて余りある重大な機密を...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼らが前払することを求められた租税を償うために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼に償うに足りないならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索