...父と母とはこの場の不作法を償い返そうとでもするように...
有島武郎 「フランセスの顔」
...熱血を注いで何十年かかって書いたものを焼いてしまったのは償いようがない...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...今度はその償いをして...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それだけが世間の嘲罵(ちょうば)の彼の償いだと思っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...半年の陰鬱な曇空の償いをするかのように...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...これはまた浄化および罪の償い(長く健康な生命の守り神は水と食物を支配する)の役割を果たす...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...罪の償いをしてしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これからはきちんきちんと送ってやろうと思った芝居の切符ではきっと十分に償いきれないものだったけれども...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...娼婦だったのか? 彼女はこれ見よがしの若さで勝ち誇ったことへの償いをしているのだろうか? かつて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...また金(こがね)の盞(さら)は償いがたいほど砕けたのでもない(6)のだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...昨年来雨に降られた償いを今日一日に取りかえそうという大景気で...
正岡子規 「熊手と提灯」
...厨人よりこれを償い放ち...
南方熊楠 「十二支考」
...過去における過誤を償い得ないばかりでなく...
三好十郎 「俳優への手紙」
...心底から夫人への償いに動かされているというよりは...
矢田津世子 「女心拾遺」
...そうして個人作家はこれによって始めて個人に伴う幾多の欠如を償い得るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...それも誰からの償いも受けず最初の敵弾に斃れたということは...
横光利一 「旅愁」
...そのくらいな償いは...
吉川英治 「平の将門」
...それに投ぜられた資本を償い得ないようなその供給過剰が市場に起り得よう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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