...儚(はかな)い心の試に過ぎぬ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...浜砂に儚(はかな)き夢の小草(おぐさ)かな五月五日 日本探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...人の命の脆(もろ)さ儚(はかな)さが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...儚(はかな)い発散なのであろう...
外村繁 「澪標」
...三亀松と二戸儚秋来楽...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして皆(みん)な儚(はかな)い恋の小さい奥城(おくつき)の中に埋まってしまいました...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...二の酉や十二階儚(な)き空の青(昭和十七春稿...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...鼠ほどもある宮守(やもり)の絶え間なく這い廻っている……そうした何ともたとえようない寂しい儚ない浅ましい景色を...
正岡容 「小説 圓朝」
...儚(はかな)い幻灯の玻瑠絵(はりえ)ほどに滲み出す...
正岡容 「寄席行燈」
...この儚(はか)ない玉の緒(お)が絶えましてもキットお側に付添うて致します...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...うつりの悪い儚ない色として...
横光利一 「旅愁」
...共通の淋しさ儚なさを守り合う身に沁む歎きはあるとはいえ...
横光利一 「旅愁」
...自ら儚(はかな)い望みにすぎないものと諦めかけていたふうであった...
吉川英治 「上杉謙信」
...人間の儚(はかな)さ...
吉川英治 「剣の四君子」
...栄位や名利の儚(はかな)さを...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ見ぬ母を一目でもと恋いわずらう過去への儚(はかな)い痴児のこの悩みを...
吉川英治 「源頼朝」
...去年(こぞ)の秋風を追うような儚(はかな)い滅亡を遂げたままです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...儚(はかな)くも虚空に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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