...……」平中は膝を抱へた儘...
芥川龍之介 「好色」
...我儘(わがまま)ばかりしていましたから...
芥川龍之介 「女仙」
...暇のある時に何枚も何枚も枠張りしてその儘ほって置くのです...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...吾儘(わがまま)を云いあうことができるのだった...
海野十三 「振動魔」
...またお話を途中で遮(さえぎ)ったり……まことに我儘勝手のようですが……どうかこの程度で……もうこれ以上のことは伺わぬでも充分私にも腑に落ちましたから」「…………」「ただ貴方に一言お伺いしておきたいのは」と私は吃(ども)り吃りもう一度首筋のあたりを拭いた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...其儘結婚したのだと云ふ事などは白井が木場の事を語つたやうに...
永井荷風 「来訪者」
...折角空(あ)けた洋盃(コツプ)を其儘洋卓(テーブル)の上に置(お)いたなり...
夏目漱石 「それから」
...其様(さう)何時迄(いつまで)も我儘を云つた日には...
夏目漱石 「それから」
...有名なるレンブラントが画(えが)き候(そろ)饗宴の図にも孔雀が尾を広げたる儘(まま)卓上に横(よこた)わり居り候(そろ)……」孔雀の料理史をかくくらいなら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...伯父の我儘を押え手もなくなってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...短気で一徹で、汗っかきで我儘...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私は元の姿制に反つて坐つた儘...
牧野信一 「痴想」
...彼がまたこの性質をその儘享けついで...
牧野信一 「貧しき日録」
...間違ひだらけの儘で押し通した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あるが儘の世相を...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...2=表お類その儘出て行きます...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...勝手気儘な夢中遊行を初めたものに相違ないのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...出來ることなら此儘(このまま)此處にぢいつと暮して行かうと思つてゐたのであつたが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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