...自己の中に最も多くその非難に價する惡徳を包藏しながら神の如き無恥を以つて他人と社會との惡徳を憤慨の種とするとき――さうしてその外觀と本質との矛盾が明瞭に我等の眼に暴露されるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...前者より見れば未だ結果に到達せざる思想は凡て無價値である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...代價(だいか)の割戻(わりもど)しが出來(でき)ます...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...大して本氣に論究するだけの價値がない...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...從つてパラフレーズの方が本文よりも難しくなつたら其の價値は半減したと言つてもよい...
高田力 「ベーシック英語」
...道徳上の價値に於て言ふに足らざるものならむのみ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...富貴の外に價値を解せざる人のみ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...かへつて眞價がわからぬものである...
太宰治 「世界的」
...即ち所謂「面子」の價値をすら充分に理解して居る者が極めて少ない程の状態である...
橘樸 「支那を識るの途」
...彼は亦明治時代の一名士たる價値を得るに足るべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是は音樂に掛るだけの價値のある法則ではありませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...さうして實際(じつさい)金時計(きんどけい)の安價(あんか)なのに驚(おど)ろいた...
夏目漱石 「門」
...なるほど此話(このはな)しを聞(き)かして下(くだ)さらぬが旦那樣(だんなさま)の價値(しんしやう)で...
樋口一葉 「この子」
...」「その意味は貧弱で取る價値も無いといふのでございませう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...誰がそんなものに價値を置くだらう? 誰も居まい...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...ベエクを經てディルタイに於て哲學的に解明されたそれを評價することが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...併し價値(かち)ある製作の資料(れう)が...
三島霜川 「平民の娘」
...陶瓶にはこゝに似合はしからぬ價高き花束を生けたり...
森鴎外 「舞姫」
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