...兎(と)に角(かく)一應(おう)はすすめて見(み)る價値(かち)のあることだけは確(たし)かであらう...
芥川龍之介 「しるこ」
...極めて均衡を得た評價と雖も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併しドン・ホアンの我儘な要求から見て「戀人」の名に價するやうな女性を見る事は出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...憤慨と云ふやうな公明な名に價しない反感と嫉妬とに過ぎないと思はずにも亦ゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これも技術上の價あるにあらず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...わざ/\來て見るべき價値はあらず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...ダイヤモンドには美しさもあれば價値もあります...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...れいの「二筒のズルフオンアミド基」を有する高價の藥品を内服してみました...
太宰治 「知らない人」
...豈に廉價至極ならずや...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...それを根柢として其他の書籍の價値を低く見積り...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...こゝらにも各人が作の價値(かち)を批判(ひはん)する心持の相違(さうゐ)があると見えますが...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...尚相當に詩としての價値をもち得られることである...
萩原朔太郎 「青猫」
...耐へがたき憎惡に價するほど...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...史料として吾妻鏡の價値は主として守護地頭其他の法制に關係ある事實にあり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...これのみにても寄(よ)りつかれぬ價値(ねうち)はたしかなるに...
一葉女史 「ゆく雲」
...藝術作品の政治的價値を否定...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...そして私は彼女の中のいゝものをみんな最上に評價してやりたいと思ふのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...特にまた價値體系の設定なしには...
三木清 「人生論ノート」
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