...嘗(かつ)て予が手に僵(たふ)れたる犠牲と...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...身を藁蓆の上に僵(たふ)しゝに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...僵(たお)れる様に臥(ふせ)りました...
泉鏡花 「活人形」
...牢の内に僵(たお)れていましたのに...
泉鏡花 「活人形」
...そうして下枝の傍(そば)に高田の死骸を僵(たお)して置く...
泉鏡花 「活人形」
...何とて脆(もろ)くも得三の短銃(ピストル)に僵(たお)るべき...
泉鏡花 「活人形」
...吹雪僵(だおれ)になったんだとよ...
泉鏡花 「海城発電」
...身を支えたる力を失して後居(しりい)にはたと僵(たお)れたり...
泉鏡花 「海城発電」
...溪流を右に渡り、左に渡り、僵木を踏み、絶壁を攀ぢ、木の根に縋り、熊笹を分けなどして、たどりゆく...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...手足凍(こゞへ)て枯木(かれき)のごとく暴風(ばうふう)に吹僵(ふきたふさ)れ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...劫風も之れを僵(たふ)す能はず...
綱島梁川 「予が見神の実験」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...インドの大竜大象と闘うてこれを捲き殺し地に僵(たお)るる重量で竜も潰(つぶ)れ死すと見ゆ)...
南方熊楠 「十二支考」
...隆僵(たお)れて知るところなし...
南方熊楠 「十二支考」
...葬(とぶらひ)を送つて帰つた塩田良三が紋服を脱ぎ更(か)ふるに及ばずして僵れ臥したと云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その場に僵(たふ)れぬ...
森鴎外 「舞姫」
...大抵日業の継続から悲壮的(トラーギシユ)の結末を示し――昼間氷の戯をなし夕にもこれを夢み遂に僵る――醒める時には筋肉の劇動をし又は叫喚す...
森鴎外 「夢」
...彼の才の雄なる同学の諸友をして走り且僵(たふ)れしめたるや想見するに堪(た)へたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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