...当時の病み耄けた僧形とよく似寄った老衲子(ろうのうし)がいた...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...確かに僧形(そうぎょう)をしていました...
芥川龍之介 「報恩記」
...主人と言ふのは七十餘の僧形の人で白の小袖に十徳を着てゐた...
江南文三 「佐渡が島から」
...僧形(そうぎょう)の御同職(仮りに)とは相対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...僧形の同職はさあらぬ体(てい)にもてなして...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、お辞儀をしてしまうには、若いのを出した方がいいかも知れねえ」道庵は興ざめ顔に、下に置かれた酒を取って飲みますと、僧形の同職が、「まあ、お聞き下さいまし...
中里介山 「大菩薩峠」
...川狩りが今日は休みでございます」僧形の同職がこう言ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...僧形の同職は、それを聞いて同感の意を面(おもて)に現わし、「御尤(ごもっと)もでございます、浦島太郎が、この寝覚の床で釣を垂れたというのは、全く証拠のないでたらめでございますが、一説には、こういう話がありますんですな、足利(あしかが)の末の時代でもございましたろう、川越三喜という名医が、この地に隠栖(いんせい)を致しましてな、そうして釣を垂れて悠々自適を試みていましたそうですが、その川越三喜は百二十歳まで生きたということで、土地の人が、浦島とあだ名をつけて呼んでいたそうですから、多分その川越三喜の事蹟を、浦島太郎に附会してしまったものかと思います」「川越三喜――なるほど、あれはわれわれの同職で、しかも武州川越の人なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...僧形(そうぎょう)の同職も笑って...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵と昔話の相手をしたその僧形(そうぎょう)の人体(にんてい)にも似ているようなのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...床前の白綸子の褥(しとね)に僧形の三斎は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...『日吉社神道秘密記』に、〈大行事権現、僧形猿面、毘沙門弥行事、猿行事これに同じ、猿田彦大王、天上第一の智禅〉...
南方熊楠 「十二支考」
...「僧形(そうぎょう)の私が姫君のそばにいることは遠慮すべきだとこれまでも思いながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...じぶんは見らるるとおり僧形(そうぎょう)の身...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかも僧形(そうぎょう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...御家中の渡辺天蔵と仰せられる僧形(そうぎょう)の者が...
吉川英治 「新書太閤記」
...僧形(そうぎょう)の者と見れば...
吉川英治 「新書太閤記」
...僧形(そうぎょう)の雲水...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索