...僥倖なことに、事故から無事で助かった...
...彼は僥倖にも大金を手に入れたが、その後の人生は悲惨だった...
...今回の合格は本当に僥倖だったと思う...
...彼女は僥倖な出会いで有名作家と知り合い、小説の出版が叶った...
...もしかしたら僥倖にも当選するかもしれないから、宝くじを買ってみようかな...
...他の今一つの唐櫃こそは、長へに失はれて全く行く所を知らないのであるが、何かの機會(はずみ)に、何かの僥倖で、せめて其銘文の拓本でも手に入れるやうなことがあり得たならば、我々の史的研究、ことに東大寺の研究に對して一大光明となるであらう...
會津八一 「拓本の話」
...盲動から來る僥倖は事功の機縁とはなるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...みのるはその萬一の僥倖によつて...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...抽籤という他愛ない僥倖を考えての母と娘の策略だと...
豊島与志雄 「道化役」
...一身にしても僥倖はふたたびすべからず...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...「よし貸そう」と云て貸して呉(く)れたこそ天与の僥倖(ぎょうこう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そしてなにかある僥倖が来るのを待とうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...次に類似の僥倖(ぎょうこう)で野猪を平らげ恩賞に王女を妻に賜うたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...その主隊でなかったのは僥倖(ぎょうこう)である...
吉川英治 「上杉謙信」
...願ってもない僥倖(さいわい)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...生きて帰るなどという僥倖(ぎょうこう)は望まれない...
吉川英治 「黒田如水」
...またとなき僥倖(ぎょうこう)を天が授けているといえる理由は――この荊州の国主劉表(りゅうひょう)が優柔不断(ゆうじゅうふだん)で...
吉川英治 「三国志」
...それは僥倖(ぎょうこう)でしたな...
吉川英治 「私本太平記」
...それでもここで会えたことはまだ僥倖(ぎょうこう)のように思えて...
吉川英治 「親鸞」
...法月家の不肖児(ふしょうじ)弦之丞としてできすぎた僥倖(ぎょうこう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わずかな禄米を――それも籤(くじ)を引くような僥倖(ぎょうこう)をたのんで行ったことになる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かえってそれが僥倖(ぎょうこう)であった...
吉川英治 「柳生月影抄」
...過大にぼくら貧者の心理に僥倖(ぎょうこう)を思わせ過ぎていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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