...僥倖なことに、事故から無事で助かった...
...彼は僥倖にも大金を手に入れたが、その後の人生は悲惨だった...
...今回の合格は本当に僥倖だったと思う...
...彼女は僥倖な出会いで有名作家と知り合い、小説の出版が叶った...
...もしかしたら僥倖にも当選するかもしれないから、宝くじを買ってみようかな...
...他の今一つの唐櫃こそは、長へに失はれて全く行く所を知らないのであるが、何かの機會(はずみ)に、何かの僥倖で、せめて其銘文の拓本でも手に入れるやうなことがあり得たならば、我々の史的研究、ことに東大寺の研究に對して一大光明となるであらう...
會津八一 「拓本の話」
...彼等が成功を万一に僥倖して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...併し萬一を僥倖するために最後の食鹽注射は行はれた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僥倖(さいわい)そこでも乗客(のりて)が込んだ...
泉鏡花 「婦系図」
...僥倖も僥倖……ほとんど僥倖という言葉でも言い表せないくらいの僥倖……言わば万に一つ億に一つの...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...小さい銀行員の僥倖(ぎょうこう)も非常である...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...この卑近な幸福を自覚する僥倖(ぎょうこう)を持たないに相違ない...
寺田寅彦 「鑢屑」
...困難にもかかわらず僥倖が少ないから幸福である...
夏目漱石 「野分」
...何か僥倖もあらんもの位にて...
蜷川新 「天皇」
...悉皆(しっかい)偶然に出でたる僥倖(ぎょうこう)にして...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...億万中の一を僥倖(ぎょうこう)しても...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...「……僥倖とでも申すのでしょう...
山本周五郎 「菊屋敷」
...その隙にという僥倖(ぎょうこう)も計算に入れている一味の者の策であろうが...
吉川英治 「私本太平記」
...僥倖といえば、海上での風向きも、その日は、尊氏に倖(さいわ)いしていて、「梅松論」には、お座(ざ)ふね辰(たつ)ノ刻(こく)(午前八時)に出さる俄に、西風吹きけり是(これ)はたつと云つて追手なりければ寅(とら)ノ刻(翌・午前四時)ばかりに室(むろ)ノ津(つ)へ御著(ごちやく)とあり、また...
吉川英治 「私本太平記」
...かくしきれない僥倖感とを...
吉川英治 「私本太平記」
...「桶狭間(おけはざま)の僥倖(ぎょうこう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...知らずに別れたのはむしろ僥倖(しあわせ)であったことにすぐ気がつく...
吉川英治 「松のや露八」
...過大にぼくら貧者の心理に僥倖(ぎょうこう)を思わせ過ぎていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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