...素早(すばや)い女中の働きで酒肴(しゅこう)がととのえられていた...
有島武郎 「或る女」
...千二の頭にかぶせた電気帽の働きであった...
海野十三 「火星兵団」
...これこそ彼の生命を賭(と)した働きであったことは察するに難くないのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...惨死はこの少年の手ではどうすることも出来ない運命の働きであったらしい...
豊島与志雄 「少年の死」
...生きた心の働きである...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...彼の本心の働きではなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その女の子はわっしの働きでいいところへ隠しておきますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯八一人の大働きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの店は番頭の働きでやって居るようなものだ――なんて言うのがありますよ」「それから?」「小僧の定吉は唯の小僧で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...実に千に一つの機会をつかんだ平次の見事な働きでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(男性の悪徳浮薄を改革するものは先ず我々の働きであらねばならん...
細井和喜蔵 「女給」
...瀧田の働きで中央公論が莫大な利潤を擧げてゐたにしろ...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...普通のところから見たら半分にも足りない働きです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それも家族の糊口(ここう)を凌(しの)ぐ汗多き働きである...
柳宗悦 「工藝の道」
...創造は自然の働きである...
柳宗悦 「工藝の道」
...おれも一度いったことがある」「あそこの中働きでおすえっていう娘がいる」と栄二は囁き声で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...その働きで来ている青年のことを矢代も知っていたが...
横光利一 「旅愁」
...自分の働きで三人の子供を中學へ入れてをります...
吉川英治 「折々の記」
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