...僅かに数巻の詩文集と数幀(すうたう)の山水とのあるばかりである...
芥川龍之介 「僻見」
...奥は僅か十フィート(もっとも後の障子の奥には家族が住んでいる)の家が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お定には僅かに要領だけ聞きとれたに過ぎぬ...
石川啄木 「天鵞絨」
...やつと見える位の僅かの滴りをその管から流し込むのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...僅か一週間で採掘するなんて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...本当はほんの僅かだったかもしれない...
海野十三 「深夜の市長」
...僅かに著作の収入で生活しているのだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...僅か修繕費を二萬圓一年に掛ければ二十萬圓取れる許りになつて居るのを之を破壞する...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...交友は僅からしく...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...僅かな坪数だから...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...僅か四十七噸の小さな船で...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...二妾宅は上(あが)り框(かまち)の二畳を入れて僅か四間(よま)ほどしかない古びた借家(しゃくや)であるが...
永井荷風 「妾宅」
...僅かに建武中興の程度に止めてしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてこの日から僅か旬日後...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...われ貧窮の内にある時は僅かのものに満足し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...拙者は自分の僅かな助力がむだでなかったことを知り...
山本周五郎 「日本婦道記」
...僅か五十幾年の間に日本をあれだけに改造した東京――...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...僅か七八歩も踏み出したと思ふと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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