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高村光太郎 「智恵子抄」
...傾く月を麾(さしまね)きて冷(ひやゝ)かに打笑(うちゑ)める顏は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...私の一方の側に傾くことが多ければ多いだけ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...少し厭(あ)き気味になると父上に謡(うたい)をうたえの話をせよのとねだっているうちに日が西に傾く...
寺田寅彦 「車」
...夕日傾く頃となれば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日の足もはや西に傾く頃家に還るを見れば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...国運の傾くのを寧(むし)ろ助けるような始末になる虞(おそれ)がある...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...船はひどく一方へ傾くし...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...反対説(満たされていない)に傾くにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...人の感情が年を重ねるにつれていろいろに傾く地理的な環境というようなものをも面白く感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...骨を折る音その音のなかに流れる水は乾き鳶色の風はおちて石に濡れた額は傾くままに眠つたみえない推移の重さに骨を折る音その音のなかに...
森川義信 「眠り」
...判断に際して多少どちらかに傾くことを許した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やがてずっと寛大になり赦免の方に傾くことがあるのは確かである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...信二は傾く心を意識していた...
山川方夫 「その一年」
...陽はだんだん西に傾く...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...舟が傾く」許は、それらの味方を、棹(さお)で払い退けながら、逃げ出したが、水勢は急で、見るまに下流へ押しながされて行く...
吉川英治 「三国志」
...そうして日が傾くと共に雲の根が赤くなり始めた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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