...關山は』とて杯を傾く...
大町桂月 「白河の七日」
...未来はいずれに傾くともなく平衡を示しているとき...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...其れとは無しに人の噂に耳を傾くれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...舟傾く時海また傾いて深黒なる奔潮天と地との間に向って狂奔するかと思わるゝ壮観は筆にも言語にも尽すべきにあらず...
寺田寅彦 「東上記」
...魚釣幾度か釣り損ねてようやく得たる一尾に笑靨(えくぼ)傾くる少年帰ってオッカサンに何をはなすか...
寺田寅彦 「半日ある記」
...古典的に傾く癖もあるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...われ年々来青花のほとりに先考所蔵の唐本(たうほん)を曝して誦読日の傾くを忘る...
永井荷風 「来青花」
...傾く夕陽の――丁度窓から射し込むのに透(すか)して見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕陽の傾くのを忘れて話し込んで居りました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...大きなる護岸工事の板石の傾く上に乗れる青潮これは新潟港の所見である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日脚が傾くに伴れて私の鼓動がたかまつた...
牧野信一 「熱い風」
...天秤の座に傾くと...
牧野信一 「泉岳寺附近」
......
三好達治 「霾」
...第八十岡目八目(おかめはちもく)書生上りの大原も一家の主人となりてより今はよほどに世帯(しょたい)じみてお登和嬢の料理談に耳を傾く「そこでこの独活(うど)の酢煮(すに)はどうしたのです」お登和「それは独活を一寸ばかりの長さに切って...
村井弦斎 「食道楽」
...御愛情がそのほうへ傾くばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君の心が自分へ傾くことのない間はこのままの関係でよいとも思っているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...余は透谷が友人に対して深厚なる同情を傾くるを常としたる人物なりしことの一証として左の事を語らんと欲す...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...「新・平家物語」以外の執筆をほとんど謝して一作に意を傾く...
吉川英治 「年譜」
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