...傷手より聖(ひじ)りごころは日に夜に絶えず沸き出でて流れぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
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峠三吉 「原爆詩集」
...癒しがたなき傷手を負ひてそれよりは...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「負傷手当を船から『出すべき』だ? べきだとは何だ! べきだとは! そんな生意気な横柄(おうへい)なことをいうんだったら...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...無数の魂の傷手を蒙り人間に絶望しながら...
原民喜 「火の子供」
...末の見込があると目のあたり鯉かんに賞められたそのあとだけに肩先深くザックリやられた今夜の傷手は深かった...
正岡容 「小説 圓朝」
...傷手に苦しみながらうじやうじやしてゐた...
室生犀星 「めたん子傳」
...傷手(いたで)を堪えながら裏口から外へ出た...
山本周五郎 「お美津簪」
...自傷手段で戦線から逃出して来るような事がないように...
夢野久作 「戦場」
...あれだ」膝の傷手(いたで)を...
吉川英治 「剣難女難」
...小川の水で傷手(いたで)を洗っているのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...肩の傷手(いたで)をおさえたまま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...起(た)てない程の傷手(いたで)ではなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...傷手(いたで)もわすれて...
吉川英治 「源頼朝」
...また不愍(ふびん)な傷手(いたで)を負っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まだあの傷手(いたで)の病み上がり...
吉川英治 「無宿人国記」
...暫時(ざんじ)傷手(いたで)をこらえて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...舅のふるった鞭の傷手を...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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