...夕づつの往ぬるを傷み...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ふるえ上る私の傷みにはおもいやりのある好意であった...
鷹野つぎ 「窓」
...あの老紳士がどんな顔をして自分を見るだろうかと思うと彼は胸にずきりと傷みを覚えた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...友を傷みて*汝今パトロクロスよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...肢體はなれて彼の魂非命を嘆じ傷みつゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...知識そのものが傷み悲しんでいたともいえよう...
中井正一 「「焚書時代」の出現」
...さして傷みもせずに交っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手は酸蝕されたる石英の如くにして傷みもつとも烈しくなる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...そこの土を踏むだけで傷みに顫(ふる)える...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...傷みやすい蕗子の心を波立たせたくない...
山下利三郎 「流転」
...今のところでは脳の傷み方がひどい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...涙痕の行脚者を想ふほどな傷みがない...
吉川英治 「折々の記」
...追憶の傷みと歡びと...
吉川英治 「折々の記」
...華やかに今宵を過ごすはかえって心の傷み...
吉川英治 「剣難女難」
...――で、彼は悄然と、夜を傷みつつ、新野の道へ帰って行った...
吉川英治 「三国志」
...蕭殺(しょうさつ)たる風の傷みに胸を吹かれ...
吉川英治 「私本太平記」
...またその傷みを新にしないわけにはゆかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...馬の脛ほど傷みやすいものはない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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