...ジャガジャガと引っ掻いた傷みたいな符号は岩壁...
石川欣一 「山を思う」
...夕づつの往ぬるを傷み...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...傷み乍らも快然と 270笑みておのおの傍に坐れる者に向ひ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又傷みなく靜穩に船に乘ること得べからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...友を傷みて*汝今パトロクロスよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...利平は、傷みを忘れて、赤ン坊を打っちゃったまま、お初の背後に立った...
徳永直 「眼」
...知識そのものが傷み悲しんでいたともいえよう...
中井正一 「「焚書時代」の出現」
...どこかに傷みを感ずるほどだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...驛路に見送る人人よ悲しみの底に齒がみしつつ告別の傷みに破る勿れ...
萩原朔太郎 「氷島」
...そこの土を踏むだけで傷みに顫(ふる)える...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...お倉はつく/″\儘ならぬを傷みぬ...
樋口一葉 「うつせみ」
...傷みやすくなっていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...云うに云えないその女の傷みの心を表現することは大変むずかしいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...童貞を捨てたというような感傷みたいなものも...
三好十郎 「肌の匂い」
...今のところでは脳の傷み方がひどい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...華やかに今宵を過ごすはかえって心の傷み...
吉川英治 「剣難女難」
...――で、彼は悄然と、夜を傷みつつ、新野の道へ帰って行った...
吉川英治 「三国志」
...蕭殺(しょうさつ)たる風の傷みに胸を吹かれ...
吉川英治 「私本太平記」
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