...議論は難からずと傲語せしと...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...芭蕉のみづから「俳諧の益は俗語を正すなり」と傲語(がうご)したのも当然のことと云はなければならぬ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「俺の画は死ねば値が出る」と傲語(ごうご)した椿岳は苔下(たいか)に会心の微笑を湛(たた)えつつ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...馬琴の本が売れるのは俺の挿画が巧いからだと北斎が傲語した...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...尾行の警吏が俥(くるま)を飛ばして追尾し来るを尻目(しりめ)に掛けつつ「我は既に大臣となれり」と傲語したのは最も痛快なる幕切れとして当時の青年に歓呼された...
内田魯庵 「四十年前」
...などと傲語していたものだ...
大杉栄 「獄中消息」
...と傲語しているところへ...
大杉栄 「日本脱出記」
...)などと傲語(ごうご)してみる...
太宰治 「虚構の春」
...」こう彼は傲語して居ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...海軍長官宛に上申書を書いて傲語したのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...十万二十万の端金の為に名節を汚すものに非ずと傲語し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...みずから兇悪な人間と傲語(ごうご)する老賊の目に思いがけない涙を見ようとは...
吉川英治 「江戸三国志」
...呂布に当らんとする者はないのか」傲語(ごうご)を放ちながら...
吉川英治 「三国志」
...相手方(がた)は騎乗(きじょう)でも徒歩(かち)でも勝手(かって)しだいと傲語(ごうご)したのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...信盛は傲語(ごうご)して発(た)ったそうだが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここで傲語(ごうご)はしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...不死人は、そう傲語して、はばからないのである...
吉川英治 「平の将門」
...剣で世に立つ者と傲語(ごうご)するならば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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