...それは一つには僕自身も傲慢に安んじている所から...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...傲然(がうぜん)として笑へるが如くなりき...
石川啄木 「閑天地」
...なるべくうちとけてお話したいと思つて無雑作にはなしてゐる自分が何だか傲慢らしく見えて来て直ぐいやになつて仕舞ひますので何時でも黙つて仕舞ふのです...
伊藤野枝 「九州より」
...象徴派の詩人を目して徒らに神経の鋭きに傲(おご)る者なりと非議する評家よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...」と伊勢武熊は傲然として命令するやうに...
内田魯庵 「貧書生」
...たしかに傲慢のわざなのでありますが...
太宰治 「女の決闘」
...傲然(ごうぜん)とこう云い放った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...トロイア勢に示しつゝ傲然として叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の子供らしい堅忍と生まれながらの傲慢(ごうまん)とは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう恥ずかしい弁解をなすにはあまりに傲慢(ごうまん)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして自分の帰るのを待って火鉢の前に傲然と構え込んでいるその姿を見るような気がした...
豊島与志雄 「生あらば」
...傲慢で低級な下士官や上等兵に...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...物腰は傲慢(ごうまん)だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...傲慢(ごうまん)な鉄面皮が消え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...傲慢な酒客達がイダーリアのつもりで「自分の――」肖像画に向つて敬意を払ふ様子を見物して...
牧野信一 「山彦の街」
...」と久慈は傲然として答えた...
横光利一 「旅愁」
...あの傲慢(ごうまん)な生き物が...
吉川英治 「私本太平記」
...この尊傲(そんごう)な工匠(こうしょう)の部屋へ通った...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索