...あゝ言ふ芸術家の顰(ひそ)みに傚(なら)へば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...牧之老人が草画(さうぐわ)に傚(ならひ)て京山私儲(わたくしして)満山(まんざん)に松樹(まつのき)を画(ゑがけ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...童氣(わらはげ)すがたに傚ふほとり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...巷(ちまた)に雨のふるやうにわが心にも雨のふるという名高いヴェルレーヌの詩に傚(なら)って...
永井荷風 「雪の日」
...保険会社の勧誘員新聞記者また広告取なぞもこれに傚(なら)ふ...
永井荷風 「洋服論」
...頭から僕にそれだけの責任があるかのごとく見傚(みな)してしまって...
夏目漱石 「虞美人草」
...この人の作が一時期を画するような新現象であるために世人はこれをロマンチシズムの代表者と見傚(みな)しました...
夏目漱石 「創作家の態度」
...奮興色とも見傚し得べき程強烈な赤(あか)の必要があるだらうと不思議に感じた...
夏目漱石 「それから」
...結婚を生死の間(あひだ)に横(よこた)はる一大要件と見傚して...
夏目漱石 「それから」
...奮興色(ふんこうしょく)とも見傚(みな)し得べき程強烈な赤の必要があるだろうと不思議に感じた...
夏目漱石 「それから」
...英国の二大政党のごときは単に採決に便宜(べんぎ)なる約束的の団隊と見傚(みな)して差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...自分を貧乏人と見傚(みな)している彼の立場から見て...
夏目漱石 「道草」
...御米(およね)は恐(おそ)ろしい罪(つみ)を犯(をか)した惡人(あくにん)と己(おのれ)を見傚(みな)さない譯(わけ)に行(ゆ)かなかつた...
夏目漱石 「門」
...唯摸傚蹈襲スルダモ日モ足ラザル所アレバ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...他藩の例に傚(ならっ)てこれを実地に活用すること能(あた)わず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...只管(ひたすら)外国婦人の所業に傚(なろ)うて活溌(かっぱつ)を気取り...
福沢諭吉 「日本男子論」
...今日世の中にある簿記の書は皆私の訳例に傚(なら)うて書(かい)たものである...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...以下傚之(これにならう)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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