「偲」の意味
思いやる、懐かし
小説での「偲」の使い方
...つわものどもの夢の跡を偲んだりするのは無限の愉しみである...
上村松園 「車中有感」
...鹿島兩神の雄圖を偲び...
大町桂月 「北總の十六島」
...例の高名な画家の夫に棄てられた女の面影を偲んだ...
田中英光 「さようなら」
...いくらかはビヨルンソンを偲ばせるやうなところがないでもない...
田山録弥 「自他の融合」
...而して其の勧告の切偲を尽くしたるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この二人を偲ぶために...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...われは昼の試合のまたあるまじき派手やかさを偲(しの)ぶ...
夏目漱石 「薤露行」
...盛時を偲(しの)ばせる大きな間口(まぐち)と...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...伊豆山には霰が降り故人を偲ぶわが涙は為に凍ると遠きより近きに及びその光景を抒しつつ未曾有の天気と結んだ手際のあざやかさ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...五時半からホテル演舞場で「沢田を偲ぶ夕」あり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いかにもこの日記に向はれてゐる貴方自身の靜かな姿を私に偲ばせてくれましたが...
堀辰雄 「七つの手紙」
...大雪や噺の中のコツプ酒ありし日の豪快なりし高座振りを偲んだところの拙吟がある...
正岡容 「寄席風流」
...その時の小さい疵(きず)は長く残つて居てそれを見るたびに昔を偲(しの)ぶ種となつて居たが...
正岡子規 「墨汁一滴」
...在らぬ主の俤(おもかげ)を哀れに偲(しの)ばせた...
山下利三郎 「誘拐者」
...河内とは楠公を偲ぶこころを託したものであろうか...
山本周五郎 「菊屋敷」
...燈籠(とうろう)ノ大臣(おとど)の風流事(ふうりゅうじ)など偲(しの)ぶもよかろう...
吉川英治 「私本太平記」
...亡き御方が偲(しの)ばれてくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...偲(しの)んでいただいた方が...
吉川英治 「新書太閤記」
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