...彼等は此意識と條理との世界に於いて純潔に健全に感激に滿ちたる充實の生活をすることが出來るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...我等は肉体を健全にして死から救ふ為めにあらん限りの衛生を行はう...
有島武郎 「運命と人」
...性の殊別は生殖の結果を健全にし確固たらしめんがために自然が案出した妙算であるのは疑うべき余地のないことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...実は健全に進行するかどうかの見通しは未だつきませんでしたし...
豊島与志雄 「乾杯」
...人民の道徳性の健全に留意するところに存在の意義を有している政府さえ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...多分頭が少し健全になつたのだらうと安心した...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...彼は健全に生きてゐながら...
夏目漱石 「それから」
...一、明朗健全にして、国民性をよく発揚しているものたること...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...「健全に生存」せらるべきである...
蜷川新 「天皇」
...健全に、活々(いきいき)した生命を養はなきやなりますまい...
平出修 「計画」
...どうしたつて頭が不健全になりつこはないね...
牧野信一 「蔭ひなた」
...どちらがより健全に...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...それでも最も正当に最も健全に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...而も不健全に堕す無数の可能にとりまかれている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日婦人の作家が健全に成長し得ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健全にしかしその意識の栓をぬいて溢れさすためです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...より健全に仕事がして行ける――即ち芸術面でも経営面でも無理なく一歩々々とより高い方へ近づいて行ける事だからだ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...華かに不健全に永続したまえ...
三好十郎 「俳優への手紙」
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