...彼等は此意識と條理との世界に於いて純潔に健全に感激に滿ちたる充實の生活をすることが出來るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...民衆の政治意識が健全に発育すれば...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...小児は健全に成育して...
高木敏雄 「比較神話学」
...従って哲学が健全に育つ環境は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...少なくとも家を健全にしておかなければいけない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多分頭が少し健全になつたのだらうと安心した...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...彼は健全に生きてゐながら...
夏目漱石 「それから」
...坐(すわ)って居っては何(ど)うしても健全になれない...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...みんな健全に泳いでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...最も大切な所は思想を健全にするということで...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...透きとおるように白い肌がいくらか不健全に見えていたのであった...
松永延造 「職工と微笑」
...これまでのどの小説もなかった一つの主題を最も健全に扱っていると信じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健全にしかしその意識の栓をぬいて溢れさすためです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先ず根本的に健全に現実を把握して行こう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健全に明るくあり得るところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...華かに不健全に永続したまえ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...自分が他の時と同じように健全に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし工藝の世界を健全に発達させようとするなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
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