...彼等は此意識と條理との世界に於いて純潔に健全に感激に滿ちたる充實の生活をすることが出來るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...からだも心も健全に近づくにつれて次第に遠のきました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...議会若し健全にして良心に富み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人民の道徳性の健全に留意するところに存在の意義を有している政府さえ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...多分頭が少し健全になつたのだらうと安心した...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...けれども局部は前日よりは健全になっていた...
夏目漱石 「明暗」
...みんな健全に泳いでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この一本が今私の庭に健全に成長している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今迄病と寒気とに悩まされて弱り尽したる余は此時新たに生命を与へられたる小児の如く此より萩の芽と共に健全に育つべしと思へり...
正岡子規 「小園の記」
...日常性というものを健全に把握せずそこへ足を漬けている人はすこし作品が調子にのってつづけて出ると忽ち下らない日常の描写になってしまうのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これまでのどの小説もなかった一つの主題を最も健全に扱っていると信じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健全にしかしその意識の栓をぬいて溢れさすためです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...健全に明るくあり得るところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分が他の時と同じように健全に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...用はものを健全にさせる力でもあるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...もし工藝の世界を健全に発達させようとするなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その国民を健全に導くことが出来ません...
横光利一 「旅愁」
...文化の健全に華をそえ...
吉川英治 「三国志」
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