...獄中に静坐していながらも体も至って健かになってきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これさへあつたら健かでゐられよう...
薄田泣菫 「独楽園」
...これさへあつたら健かでゐられよう...
薄田泣菫 「春菜」
...健からの手紙は私に涙を流させ...
種田山頭火 「其中日記」
...健から書留、ありがたう/\、御礼々々...
種田山頭火 「松山日記」
...ゴミか思たら健か...
壺井栄 「大根の葉」
...」浅井は押入れの前にしゃがんで、手紙や書類を整理していたが、健かな荒い息が、口髭(くちひげ)を短く刈り込んだ鼻から通っていた...
徳田秋声 「爛」
...常に健かに息づいてゆく...
豊島与志雄 「作者の住む世界」
...常に輝かしい心と健かな希望とを失わない...
豊島与志雄 「生活について」
...健かな光と力とを与えるものである...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...自分を生かし他を生かす健かな光を放つ...
豊島与志雄 「野に声なし」
...健かにのびのびと育っています...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...身体(からだ)も心も健かになったのでしょう...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...腕には職あり、身は健かなるに、いつまでかくてはあらぬ物を』と口癖(くちぐせ)に仰せらるゝは、何所(どこ)やら我が心の顔に出でゝ、卑しむ色の見えけるにや...
樋口一葉 「軒もる月」
...その心身共に健かなあなたに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...実用的な民器は貧しい場合でもどこかに健かさが見えます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...体は壮健か」と濃(こま)やかに彼の悲情を慰めた...
吉川英治 「三国志」
...だが子供たちのすく/\と伸びた健かな赤裸々な肉体を見出す時...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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