...人間の気分に一味の健かさを与えている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それは平素(ふだん)健かで...
薄田泣菫 「独楽園」
...これさへあつたら健かでゐられよう...
薄田泣菫 「独楽園」
...とりわけ健からのはうれしかった...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...健かな呼吸(いき)の音をさせて吸っていた...
徳田秋声 「黴」
...そして健かな清い感激が...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...正しい生存様式――生活――は益々力強く健かに根を張るであろう...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...そして健かであった...
豊島与志雄 「秋の幻」
...灰汁(あく)を払い落した病後の力無い健かさとも...
豊島与志雄 「悪夢」
...常に輝かしい心と健かな希望とを失わない...
豊島与志雄 「生活について」
...健かな光と力とを与えるものである...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...そして諸君が健かに生きてゆく以上は...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...虫の聲々あはれに懷しくこほろぎのしめらに鳴けば鬼灯の庭のくまみをおもひつゝ聽くこほろぎはひたすら物に怖れどもおのれ健かに草に居て鳴く十四日蝕ばみて鬼灯赤き草むらに朝は嗽ひの水すてにけり午に近くたま/\海岸をさまよふ草村にさける南瓜の花共に疲れてたゆきこほろぎの聲海もくまなく晴れたれば...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...身体(からだ)も心も健かになったのでしょう...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...どこか健かである...
柳宗悦 「工藝の道」
...どれだけ人生の健かな発達を阻害しているか知れない...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...いつもご壮健か、イヤ、それは何より重畳(ちょうじょう)、して、いつ江戸表へお帰りでござった」久濶(きゅうかつ)の情を誇張して、いかにも親しげな表情である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...だが子供たちのすく/\と伸びた健かな赤裸々な肉体を見出す時...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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