...あかぬ別れを第二の故郷と偕(とも)に惜まれたのであつた...
石川啄木 「葬列」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...願くは彼女の霊(れい)天(てん)に在りて主と偕(とも)に安かれ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いかづちの鳴る度ごとに路見えて我を導く闇の稻妻湖畔の偕樂園に籠居して筆を執るほどに...
大町桂月 「白河の七日」
...言はば彼女は私と偕(とも)にある者となり...
高村光太郎 「智恵子抄」
...一生の大難とも言ふべき運命の苦痛を偕(とも)にしなかつたことが彼女の飽足りなさであつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...老人は進の如き乖戻(かいれい)な男と好んで苦楽を偕(とも)にしているような女が...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...小森と偕行社病院食堂にいた鶴丸広長軍医大尉の口述書が検事から法廷に提出されたが...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...抑(そもそ)も一夫一婦家に居て偕老同穴は結婚の契約なるに...
福沢諭吉 「女大学評論」
...兄夫婦共に、偕楽園へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...偕楽園の料理は、うまかったのだといふことが一日おいて分った、漿塩豆腐、干香肉等の味覚が、今日舌端におとづれてやまない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...偕楽園の料理が、今日のはパッとしなかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これを幾千万の夫婦の偕老(かいろう)の表象だとも見立て得べく...
牧野富太郎 「植物記」
...自分で餌を覓(あさ)るほど長じた児が二疋より多く母に偕(ともな)われ居るを見なんだ...
南方熊楠 「十二支考」
...ついに太子を説いて偕(とも)に棲むところあるなど...
南方熊楠 「十二支考」
...偶(たま/\)韓凹巷(かんあふこう)が伊勢国から来て此行を偕(とも)にした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...異父妹二人と偕(とも)に江戸に来た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偕(とも)に輦轂(れんこく)の下(もと)に住んで...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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