...一方のみ助けて他方を顧みないというような偏頗なことをやれるものでない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...偏頗なくたちこめた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...批評というものが文学者から受けているこうした均衡の保てない得手勝手な偏頗な待遇も無理からぬことで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...党派性は常識的には偏頗な宗派性のことと考えられている...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それなりにまずきまって偏頗な物の見方をしていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...然れども侯は日本人をして韓國の利益を壟斷せしむる如き何等の偏頗なる政略を行使せず總ての外國人に對して機會均等主義を適用せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...甲には情状を酌量して乙には情状を酌量しないという偏頗な結果を来す...
豊島与志雄 「月評をして」
...こんな偏頗な扱いをされても腹がたたないのは...
久生十蘭 「だいこん」
...しかし偏頗なことをするのはよくない...
久生十蘭 「だいこん」
...浜田隊の兵隊たちはこんな偏頗な扱いをされながら...
久生十蘭 「ノア」
...自然はきつと彼女を偏頗な氣持で創(つく)つたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あんな体操なぞは凡そ肉体に不自然なる激動を与へるのみで終ひには精神作用までをも最も偏頗なる小局に乾干びさせてしまふ位のものである...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...またそれ自身において最高度に狭隘な偏頗な不当なものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくの如く考えるならば地租は偏頗なものとなるであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...偏頗な見方といわねばならぬ...
三木清 「哲学入門」
...偏頗な観察と思想とに由つて行れた事には...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...自分たちの偏頗な學理に...
吉川英治 「折々の記」
...それはもはや農業者または地主の資本の利潤に対する偏頗な租税ではなく...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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