...まだ会得(ゑとく)されない芭蕉の偉さが残つてゐるかも知れぬ位だ...
芥川龍之介 「雑筆」
...生きているうちはさほどとも思われない人間が死ぬと急にその偉さが世間に認められると云うことなども...
石原純 「雨粒」
...この大家の偉さがあるのではないでしょうか...
上村松園 「旧作」
...ばかに偉さうにしてゐるが...
太宰治 「容貌」
...偉さうな男達摩である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...あなたにも一茶の偉さがおわかりですか」「それは...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(その)内容が如何(いか)にも偉さうだからである...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...また漸く口にのぼせた文句だけはあのやうに一(い)つ端(ぱし)偉さうな美辞麗句に富んでゐる見たいであるが...
牧野信一 「歌へる日まで」
...」「なあに――」と滝尾は偉さうに胸を張り出して...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...けれど日本ではカルーゾーの偉さは本当にわかっていないようです...
三浦環 「お蝶夫人」
...さうしてほんたうに久保田君の偉さが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ちよつと見掛けは偉さうだよ...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...キュリー夫人の偉さ...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...父君の昔に越えて幸福な道を踏んでもそれが不当とも思えない偉さが彼(あれ)にある」と御甥(おい)をほめておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の偉さを信じた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...口をそろえてみな彼の偉さを吹聴(ふいちょう)し...
吉川英治 「黒田如水」
...少年はルパンの偉さに感心してしまった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...しからば彼はソクラテスの偉さを真に理解していなかったとともにまたきわめて素朴にソクラテスの面影を伝えているということもあり得はしないであろうか...
和辻哲郎 「孔子」
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